(経済)

1) チリ・デイ
イギリスで行われたチリ・デイに関し、全く違った意見が出ています。    アレナ大蔵大臣はチリの新聞の1面全部に自分の論文を掲載しました。「今年のこの催し物は大成功だった。チリから私をはじめ、多くの閣僚が参加し、英国側も政財界のトップが集まりに参加してくれた。それは何よりも両国の力の入れようや多くの合意事項の現われといえる言える」発表しました。
これに対し現地のファイナンシャル・タイムズ紙は「時代遅れのバチェレット政策は全く無意味ではないか」と厳しい批判。
アレナ大蔵大臣はその批判を受けても、イギリス政財界はチリの安定性などを高く評価しており、一部の批判に踊らされるべきではないとコメント。かなり見解の違いがありますね。
2) 中銀が公定金利を下げました。
3%になりました。昨年は5%まで行っていましたから一本調子に下がっています。もちろん2008年の極端に高い8.25%や、そのあとのリーマンショックの後の極端に低い0.5%に比較すれば、3%は通常レベルですね。
3) チリ経済
ペソは586ペソと一時600ペソを超えていた環境を大きく元に戻しました。このまま600を超えていくでしょうとか言っていた経済学者なんかどんな顔をしているのかな?動きがわからないのが経済ですよと言うならテレビのカメラの前で知ったふりをしないでほしいですね。
銅の値段が落ちてポンド当たり3ドルぎりぎりまで来ました。
チリの平均株価IPSAも4000ポイントを超えていたのに3760まで下がりました。日本の日経平均も下げっぱなしですね。日銀の資金投入は一休みかな?
私の頭の中には日本は政治でも経済でも世界のトップクラスというイメージがあります。しかし一人当たり名目GDPでは上位のルクセンブルグやノールウェーは10万ドル以上の数字ですが、アメリカは9位で5.3万ドル、日本は何とずっと下の24位で3.8万ドル、チリは46位で1.6万ドルです。一人当たりの所得水準も似たようなもの。
ところでその日本の数字ですが、1995年には5兆3339万ドルでしたが2010年に4兆8463万ドルに大きく下落しています。同時期の比較はトップは中国で9倍、アメリカでも2倍、馬鹿にされているイタリアも2倍以上。先進国で唯一マイナス成長の日本の数字は異常に映ります。それに借金の多さは世界1です。自慢になりません。大丈夫かな日本。

4) ガソリン価格
日本は毎週ちゃんとガソリン価格が下がっていますが、チリではそうではありません。これだけ原油の値段が下がり、ペソが対ドルで強くなっているのに国内向けのガソリン価格が下がらないなんて。政府はMEPCOと呼ばれる価格調整システムの改正を検討しているとか。なんだか最近同じことを言っているようですが。