(政治) 

1) バチェレットの国連演説
先週もそうでしたが、今週も政治・経済ともに目を見張るような出来事はなく落ち着いた毎日でした。
バチェレットはニューヨークに飛び、国連で演説をしました。彼女は語学が達者で英語だけでなく何カ国語も話します。 アメリカの企業家ともニコニコ笑いながら商談が可能。朝・昼・夕食と3食とも要人と一緒にするとかで厳しい日程。ビル・クリントンとも会談しました。米国企業家との面談の後、彼女によるとチリの評価は上々で政治・経済の安定さが認められているとか。                         さて国連での彼女のテーマは環境保全で、チリは2酸化炭素を2020年までに20%削減すると公約。協力しないのはアメリカと中国でしょうか。
2) 新税法
いよいよ新税法が発足します。チリの経済、社会にどう影響するかな?酒・タバコなどはすぐに一般市民の懐に響きます。
チリの大手銅鉱山エスコンディーダの今年度上半期の営業数字ですが、前年対比14%のマイナスとか。理由は生産が2%下がったのに、生産コストが上がり、おまけに銅の価格が下がったからとか。確かにね。
チリの銅生産コストがどんどん上がると外資はチリを嫌ってペルーに行きますね。コストは従業員の給料だけでなく新税法も影響してきます。それに関連して鉱山や建設に使用される大型機械の輸入が激減とか。前年対比、最近はなんと60%の減少らしい。メーカーの悲鳴が聞こえそう。
もう一つの教育改革案はいつまでたっても足ふみ状態です。例えば生徒を学校が選別するのは認めないという基本案を20%までは良いとか、各学校にまかせるべきとかの案が出てきて。また教育を利益の対象にさせないとの項目で違反した人間には懲役刑まで課するというのがもめています。