(政治)

1) メルコスル
南米共同市場の会議が今週カラカスでありました。べネスエラは2012年にこの集まりに参加を認められましたが、今回は主催者側。今回の参加国は同国の他にブラジル、ウルグアイパラグアイ、アルゼンチンそしてボリビアです。
準加盟国のチリからバチェレットも参加の予定でしたが、前日にドタキャン。その理由として風邪を引いたとか、教育問題の閣内会議に出席のためとか言われますが、反米色の色濃いこの集まりを避けた可能性もあるらしい。
確かに前回の太平洋同盟会議はチリの他メキシコ、コロンビアそしてペルーでしたからね。
アルゼンチンのデフォルトでブラジルが一番影響を受けると言われます。ブラジルにとってアルゼンチンはアメリカ・中国に次ぐ3番目の貿易国ですから。新しいBRICS同盟銀行がアルゼンチンに金を貸しだすのかな?
ところで時間がたってもマレーシア航空機の撃墜問題がはっきりしません。これだけ科学が発達しているのだから、ミサイルがどの地点から発射されたかすぐに分かると思いますが、いまだにウクライナ政府側か親ロシア派の犯行かわかっていません。誰かが情報を隠しているのですが、誰もそれを発表しないのでしょうね。悲しい現実。最近のニュースでは墜落の理由がミサイルでなくウクライナ軍の戦闘機が銃撃したからと言われますが、それが真実ならオバマ大統領は反ロシアの自作自演劇をやっていることになります。まさか、またか。
2) 安倍首相のチリ訪問
2日間、安倍首相はチリに滞在し、各種の行事をこなしました。2日目の行動についてラ・テルセラ新聞に掲載された記事を訳してみると「日本はチリにとって最も重要な相手先の一つですとバチェレット大統領はその国の首相安倍晋三と会談した後コメントした。それに付け加えて日本市場はチリ産品を受け入れる余地が確実に大きくなっているとしました」
その日、「首相官邸」と言うブログによると、彼の日程はまず日本・チリ投資フォーラムに出席、その後サンタ・ルシアの丘の日本公園を訪問(そこに日本公園があるなんて知りませんでした?)、そして献花式の後、モネダ宮殿でバチェレットと面談とか。
しかし新聞の記事はこれだけですよ。1日目も同じようなもの。ほとんどニュースになっていません。テレビのニュースも同じようなもの。何でかな?
小さな写真がついているので、先日のスペイン副大統領よりはましかもしれませんが、ほとんど無視されている感じ。 首相を支えるグループがチリで注意を惹くには何が必要かをもうすこし考えればよかったのに。例えばモネダ宮殿の前で集まった人にサッカーボールを蹴りこむとか。「日本の首相は変わったやつだね」と思われるでしょうが、数万円の投資で、翌日の新聞やテレビのニュースのトップに放送されます。それがチリです。ホンマやで。
1面トップにそんなニュースが掲載されても意味はないと言う考えもありますが、注意を惹かないよりましではないかな。
3) 教育問題
火曜日にビーニャの大統領別荘で教育関係の会議が行われ、関係閣僚が出席。バチェレットはべネスエラへの便をキャンセルしてヘリコプターでこれに出席。会議は10時間も継続したと言われるので、単に教育大臣の考え方が承認されたと言うのではなく教育改革案の実施の可能性と、それにかかる費用の捻出に関して細かいところまで意見の調整をしたのでしょうね。まだまだこの問題は続きます。
4) 選挙制度
選挙制度を変えるのを利用して、議員数を拡大しようとしていますが、それは予算増にはならないと言われていました。それを与党側の議員が「それはおかしい、自分の計算では90億ペソの拡大になる」とコメントし、内務大臣に面談を要求。だれが考えても議員を増やせば金がかかりますよね。議員数の増大など市民の要求ではなく自分たちの要求ですから、いつも政治家と言うのは信用できないなと思います。