(一般)

1) 地震
チリの北部イキケとアリカを中心に地震が続きました。
今回の地震で死亡したのは6名と言われますが、2名が家屋の下敷きになっただけで、その他の4名は心臓麻痺。つまり地震・ツナミの死傷者が続出した4年前とは違います。
今回の地震規模はM8.2だったのですが、4年前の大地震M8.8に比較すると10分の1ほどの力とかで影響は大きく異なるらしい。確かに今回の10倍の大きさの地震が再度あれば、これは大事になるでしょう。しかもその可能性はまだある由。
しかし余震がきついです。4月1日の大地震の翌日は167回の余震、3日も140回。余震と言っても最大はM7.2ですから、津波警報が出て住民は高台へ向かいます。足の悪い人やお年寄りには大変な作業。
壊れかけた家には危なくて住めないとテントを張って外で寝る人もいますが、家を空けると空き巣にやられると言い張る人もいます。
電気・水・電話などが止まって、おまけに食料品が買えないのでは苦しいですね。
私のイキケの知人に心配の電話を入れたら通じず(電気がないから携帯に充電できない、メールを送ってもパソコンに入れない)やっと連絡が取れたら、部屋の亀裂がひどくとてもそこには家族では住めないので新しい住居を探し始めたとか。想像するだけでも厳しいですね。   
イキケは北部の中心地です。フリーゾーンとして無税で商品の輸入輸出・販売ができるため、チリ国内だけでなくボリビアや南米各地への商売の中継地になっていますが、地震の後、その門は閉まったまま。またそれらの商品が入るイキケ港は大きな被害があり、全面使用は不可能。これでは仕事にならず、同地区住民のこの先の生活に大きな問題が出るのは避けられません。
アリカ地区のホテルは予約の90%が取り消しされたと言われます。イキケも似たようなものとか。 
被災地区の学校は建物に大きな問題がなければ、来週の水曜日から授業が始まると決まりました。
ツナミで壊された家がニュースに出ましたが、波打ち際にできた掘立小屋で、ほんの小さなツナミでも壊されそうでした。波打ち際は地震地帯ではあまりにもひどい立地ですね。
4年前のチリ中南部地震の時は地震の影響した長さが500キロだったそうですが、今回は規模が小さかったので200キロ。つまりサンティアゴにはその時点では北部地震は伝わっていません。
ところが4日の金曜日の夜にサンティアゴにも軽い地震M5.8が来ました。ベッドの中で4年前のことを思い出しましたが、それほどひどくなく収まりました。
私も万が一のことを考えて地震保険に入ることにしました。