(政治)

1) 大統領就任式
とうとう大統領が変わりました。ピニェラからバチェレットです。大統領のシンボルのタスキを渡す役目はイサベル・アジェンデ。彼女は元大統領アジェンデの末娘。きっと父親は私の晴れ姿を見てくれているでしょうとコメント。
バチェレットは就任演説で社会の不平等を是正する政策を実施したいと一般市民に受ける内容をアピールしました。
ただ新旧大統領はにこにこ笑って相手に席を譲るのではなく、お互いに嫌がらせの競争をしているようです。ピニェラ側の職員をできるだけ窓際か首にして自分の側の人間を据えるのはよくあることですね。一方のピニェラ側はコンピュターの記憶装置を全部消して相手側に情報が渡らないようにして・・・いやはや。        
各国の首脳、スペインの皇太子などの列席がありましたが、べネスエラのマデゥロは急きょ欠席。反政府デモが激しさを増していますから、国を離れた後に軍事クーデターでも起これば大変と思ったのでしょうね。彼は自国の状況をチリのアジェンデ政権末期に似ているとし、ピノチェットの軍事革命が起きたチリと同じことはさせないとコメントしています。アジェンデの時と同じように国民が生活に苦しんでいるのをわかっているのでしょうか。左翼が良くて右翼が悪いとか、その逆とかはありません。マデゥロの政策が悪いので国民が苦しんでいるわけです。本当に物資不足と高いインフレに悩まされる同国人の苦労は並大抵のことではないですね。
バチェレットはマデゥロの側に立って、彼の政府を倒そうとするグループの動きは許せないと言っています。今は亡きチャベスのグループに入っているわけですね。チリの左傾化は顕著です。
バチェレット側はまた同じエラーをしました。新しく任命した地方市町村長に4名疑惑の人間が含まれていました。また自主的に辞任させるのかな?その一人のチロエ島知事に選ばれたプラセンシオはなんと国民の最貧層が受理できる国家生活保護を受けているとか。何それ?嘘つきの見本みたい。 
大統領職から離れたピニェラは側近の人間とチロエ島にある彼が投資をしているタンタウコ公園に向かいました。全員が一日8時間のトレッキングをするとか。大丈夫かな、口は達者な人間ばかりですが足の方が心配。
2) 学生デモ
バチェレットの教育方針に反対して、もしくは牽制するため、23日に大規模な学生デモが準備されています。今回の選挙で当選した元学生運動家の共産党国会議員もそのデモに参加するとか。警察と衝突したらどうなるのかな。