(経済)

1) 2014年の成長率
2009年に一度マイナス成長になりましたが、チリの国民総生産はその後、2010年から順調に5%以上の成長を続けていました。それが2013年に4.0%に落ち、中銀の推定では2014年は3.8%になっています。この数字はIMF推定の4.5%よりかなり低い数字。
ラライン大蔵大臣は次の政権が税制改革をして増税すれば投資が減少するのは自然だとコメント。
2) 生活の質
OECD発表の数字ですが、2013年の国別ランクでチリの住みやすさは36か国中の34位。ほぼ最下位ですね。しかしチリよりメキシコが生活満足度が上とか、チリよりイスラエルが安全性が高いとか、チリよりギリシアのほうが雇用率が高いとか、素人の私には不可解な判断がされています。
確かに一般のチリ人にとって給料が低くかつ物価が高いのでは生活が苦しいと言うのはわかりますが、世界各国の様子をマスコミやネットで見ているとチリがOECD諸国の最低レベルとは思えません。
コデルコ銅公社のエル・テ二エンテ鉱山は労働者に2100万ペソのボーナスを乙波しましたが労働組合はそれを拒否。200万ペソでもすごいのにその10倍の額をけるなんて。
新聞の投書欄に世界中で原子力発電所が使用されているのにチリでは全く計画がないのはおかしいと言うコメントが出ましたが、どうでしょうか?
3) 薬品の値段
大手薬品メーカーの薬と知名度の低いメーカーのそれは値段にして時に10分の1にもなるらしい。チリの薬局は大手資本がほぼ独占しており、昔の家族経営の店はほぼ全滅、現在の薬局は大手薬品メーカのそれしか販売しない。今回法律で薬局はすべてのメーカーの薬品を揃え販売する義務と、各薬品の箱に値段を表示することが義務付けられました。ちゃんと約束を守るかな?