(経済)

1) チリ経済
ウォールストリート社などの調べで世界自由経済ランキングが発表されましたが、178か国中、チリは昨年と同じ7位でした。トップ10維持と大きく報道されました。
アメリカは12位、日本は25位ですよ。アルゼンチンは166位、べネスエラは175位、北朝鮮が178位です。政府の不自然な介入があるところは自由経済にはなりません。
その点、チリは自由貿易を守り、規則を順守するなど自由経済で世界のトップクラスに入るわけですね。

違った見方ですが、ファイナンシャルタイムズの記事で昨年、世界の5か国が投資先として危険性があるとしました。支払いがショートする可能性があるとかですが、今回さらに3か国が追加されました。その8か国は南ア、トルコ、ブラジル、インド、インドネシアハンガリーポーランドそれにチリです。チリは国内市場が成長していないことも問題視されています。
全く違った見解ですが、どちらも理由があるのですね。
ところで昨年のチリの不動産の動きですが、件数では史上4番目の数字。しかし値上げ幅は大きく、金額では前年を5%破る史上1位を記録しました。
中銀は現在の4.5%の金利を3%目指して段階的に下げていくことを発表しています。ペソが弱く対ドルで540ペソまで落ちました。4年ぶりの数字とか。不思議なことに、銅の価格は3.3ドルと順調なのですが。
さぁチリの2014年はどうなるのかな?
2) 火力発電所
5年間もかかった後に裁判所は第3州プンタ・アルカルデ火力発電所の建設を認めました。もちろん大気汚染を最小化するという条件が付いています。そこに作られる2か所の発電所の合計は740MW。14億ドルの投資がされるらしい。
政府はチリの電力価格は世界有数の高いもので、さらにこの先電力不足が心配されている。このような状況下で、今回アルカルデ発電所が認められたことはチリにとって大きな喜びだとコメントしています。
知らなかったのですが、最新技術では石炭の火力発電所はほとんど大気汚染をしないらしい。じゃ、日本はなぜ、原発をやめて最新の火力発電所を作らないのかな?原発が危ないのはアメリカ、ソ連、日本の事故で確認されていますからね。
3) 港湾労働者
続きますね、ストが。もう2週間。チリのほとんどすべての港が凍結しています。30度の暑さでも?
チリのイメージが変わりますね。そんな国に投資できるの?政府も解決に必死のようですが、面談しても有効な解決手段を提示できず時間だけが立っていきます。銅輸出も影響していますが、やっぱり一番の悪影響は果物ですね。業者は泣いているでしょうね。ちゃんと製品を作り、手続きもすべて終えたのにストでそれまでの仕事が全部消えていきそうです。
このストは違法ストと言う意見もありますが、少なくとも現在まで政府は積極的な手を打ってはいません。
4) 自然保護
数年前にバルディビア地区の川で白鳥が大量に死亡し、全滅の危機になりました。それに関連して製紙会社が放水した汚水が原因とされ、今週の法廷で1千万ドルの弁償金が科せられることになりました。いつかまた元のようになるのかな?
(一般)
1) 火事
火事が続きます。一向に収まる気配なし。山火事から町に近づき家屋の焼失も記録されています。最近、首都圏から南の第8州まではほとんど雨が降っていないらしい。
火事の数の多いのは8州の563件、5州の435件。焼失面積の多いのは7州の22000ヘクタール、首都圏の21000ヘクタールとか。