(一般)

1) アリカで警官逮捕
麻薬犯人が逮捕されたのですが、その犯人が警察官だったわけです。ボリビアから入ってくる麻薬を取り調べるセクションの課長が捕まりました。そのほかにも3名の警官も。氷山の一角でしょうね。政府は問題を過大視してはいけない。組織は正常に動いているとコメントしています。
そうは言いながら最後に麻薬取り締まり組織(OS7と呼ばれます)の責任者を交替させました。
私の小説に出てくるストーリーみたい・・・警官が10キロのコカインを没収して,本署に5キロ見つけましたと報告し、残りをいつも目をつけている麻薬組織に売りに行くのです。いやはや。アリカは前市長が汚職で逮捕されており、町中、きな臭いですね。
2) 世界遺産都市バルパライソ
バルパライソ世界遺産に登録されていますが、登録時と現在に異なった点はないかチェックのためユネスコ代表団が同市を訪問しました。彼らが街を歩いているとメンバーの一人が泥棒されました。チリは他の南米の国と比較すれば安全な国ですが、やっぱりね、どこでも悪いやつはいます。
しかしその係員が腹を立て同市の遺産取り消しをコメントすればどうなるかな?犯人はすぐに逮捕されました。
3) 交通渋滞
サンティアゴの交通渋滞は日に日にひどくなっていますが、首都圏50以上の区・町・村でわずか3区が全交通量の40%を占めているとか。その3区とはラス・コンデス、プロビデンシア、サンティアゴ区です。同じ距離を通過するのに必要な時間はこの1年で4%多くかかるようになっているらしい。先日の家屋税の時も3区で首都圏の50%以上の納税が実行されているとありましたが、サンティアゴの場合、なんでも極端に集中していることがわかります。
まだあります。首都圏で一番緑の多いビタクラ区は南部・西部地区の10倍以上の植樹を維持しています。水を撒くのに費用が掛かるから貧しい区では植林もその維持も難しいらしい。  
今週、不法ゴミ捨て場の問題が取り上げられました。なんでも首都圏全体で300か所以上あり、総面積はサッカーグラウンド1000か所分とか。もちろん、これらは上記の問題と同じく極端に集中しており、西部や南部の区に多くあるとか。遠くから車で捨てに来るだけでなく、周辺の住民が日常茶飯事にごみを捨てるいわゆる文化程度の問題と言われています。
4) 大学入試
いよいよ今週、大学入試が始まります。結果は12月の終わりに発表。自分が何点取ったかを見てから、その得点で入れる大学・学部を調べるわけです。どうなるかな?
5) 年金
バチェレットは大統領になれば年金制度を改革する公約していますが、今週のスペインの新聞に同国の2014年の最低年金が発表されました。それによると65歳以上の年金は個人の場合633ユーロ、夫婦の場合781ユーロです。約9万円ですね。チリよりはずっと高い金額です。
6) 狂犬病
発病するとほぼ100%死亡すると言われますが、今週、チリ人青年がこの病気にかかりながら4か月の入院生活の後、退院しました。確かに2004年以来、病死しなかった患者は世界で彼を含めてわずか7名とか。
入院中、チリの医師はアメリカの専門家の助言を受けていたと由。世界で毎年7万人がこの病気にかかっているがチリで最後にこの病気が発生したのは1996年とか。