(政治)

1) 大統領選挙
この日曜日から再度、テレビで候補者の選挙運動が始まりました。あと2週間で投票です。私は宣伝ビデオを見ましたが、もうほとんど興味はありません。
第1次選挙の時、政府はマテイの応援に力を入れました。ピニェラも何度もマテイと一緒にテレビカメラの前に立っています。ところがこの決選投票には政府の姿はありません。内閣官房が選挙はマテイ支援グループにやってもらうと発表し、ピニェラは選挙運動に関与していません。負けがわかっている選挙に力を入れたくないというのか、2017年選挙に再選を狙って出馬するためでしょうか。
9月に旧軍人用の刑務所を廃止してから、今までの右翼勢力と一線を画しピニェラはのんびり生活を楽しみ始めたとか。来年3月に大統領職を譲ってからの生活を考えるのが仕事でしょうね。
ところで圧倒的に勝ちそうな左翼中道のバチェレットですがキューバやベネスエラが好きで、そこと共闘したい共産党と彼らを頭から嫌うキリスト教民主党DCが組んで統一政府なんかできるわけがないと思いますが、勝利のためには何でもするのでしょうね。前回右翼のピニェラに敗れたことは忘れられませんから。
学生運動で注目を集めたリーダー4名が今回の選挙に立候補し全員当選しました。一人を除く全員がバチェレット支持を明言しています。学生運動をしているときにバチェレットも信用できない政治家だと言っていましたが、議員になると考え方も変わるのでしょう。
そのほかの話題ですが、大統領候補になるには推薦人の署名を集める必要があります。それを調査していくとパリシとホルツ候補の推薦人に疑惑が出てきました。公証人のところでその名簿にサインするのですが、二日で4千名以上の届け出があったなど異常が見つかりました。小さな事務所にそんな多くの人が集まれるわけがありません。候補者は私にやましいことはないとしていますが、裁判所が動き出しました。 公証人連合も不正がなかったかその二人の候補者が使用した公証人事務所に報告書を出すよう指示しました。選挙管理委員会はそれについて、自分たちの管理下にないので責任はないとしていますが、推薦者の名簿が一部でも偽の届け出だとすると、公証人事務所の認可取り消し、候補者も刑務所行きの可能性があるとか。