(経済)

1) 銅生産
なんだか今年のチリの銅生産は過去最高になりそうです。おまけに銅の価格は1ポンド3ドルを割るのではと心配されましたが、3.2ドルのレベルをキープして各マインは十分な利益を確保しています。
と言いながら、チリの通貨ペソは大きく落ち込み、少し前に1ドル500ペソだったのが515ペソまで来ています。
銅ではなく金の鉱山ですが、バリック社はチリとアルゼンチンの両国にまたがった金鉱山パスクア・ラマ鉱山を開発してきました。当初の予算は9億5千万ドルで、それが現在では百億ドル近くと大きく膨れ上がりました。計算エラーの連続とか。90年代から工事は始まりましたが、(計画では世界最大の金鉱山)、未だに操業が開始されず、おまけに自然保護団体が最初からこの工事に反対し、今年3月には環境保全局から環境保全の指示に従っていないと罰金を命じられるほど。先月末に会社側は突然、工事の一時中断を発表。従業員に違約金を払って解雇の受付をネゴしています。新鉱山の計画は精密で、いつも利益を上げると思われていましたが、そうでもないわけですね。鉱山の設計ミスのほかに金価格が思ったほど上がらないのが工事中止の理由かな?