(政治)

1) ピニェラ大統領の動向
彼は今週第8州を訪問し、カニェテの新しい病院を訪問し、行方不明軽飛行機の家族を励まし、コンセプシオンで大地震の思い出を残すための塔の完成式に出席しました。
そこで彼はその時の政府の誤った対応が無ければここに祀られる人々の数は大きく減少していただろうとバチェレットを批判しました。当時のバチェレット政権がツナミ警報を出さなかったことを指摘しているわけです。
2) 大統領選挙
私のところに電話がかかってきて、もし大統領選挙が来週行なわれるなら、あなたは誰に投票しますか、国会議員のほうも尋ねられました。
先週、2位のマテイと3位のパリシの差が縮まっていると報道されましたが、それを受けてマテイはパリシ攻撃を開始。昨年、パリシ兄弟が2つの学校運営を請け負っていたが、その従業員の年金補助などの未払いが巨額の金になっていると発表。パリシは当初マテイの発言を事実無根として裁判所に持ち込むと発表。マテイはニコニコしながら、「裁判沙汰になると聞いて私は震えていますよ」って馬鹿にしていました。翌日パリシはその未払い金、約百万ドルの支払いを表明し、この問題をなかったことにしたいと豹変。これで彼の人気は激減です。一次は盛り上がった選挙熱がまた冷えました。
マテイのバックにつくRN党はこうした動きは選挙民に好い印象を与えないから止めるように彼女に忠告。もう泥試合です。 先の候補者討論会にバチェレットは参加しませんでしたが、こうして他の候補が足を引っ張り合うのを困った顔をしながら、内心で喜んでいるのでしょう。日曜日、今まで秘密にしていた次期政権時の公約を発表しました。それを他の候補がチェックして批判を始めるわけですね。前回、彼女が政権を取る前に約束した公約339のうち実施されたのは56%、一部実行が14%、全く手がつかずは30%だったらしい。極貧階層を無くす、貧民街を無くす、国民総生産の3%を黒字として維持するはずが0.3%の赤字で終わっているなど。じゃ次回も同じかな?積み立てられた年金の投資運営は現在は民間会社が行なっていますが、バチェレットの公約の中に国営会社の参入も入っているようです。政権左翼化のシンボルみたい。