(経済)

1) 電力消費
先月26日12時に電力消費は7246メガワットの新記録を出しました。2003年の記録は5162メガワットでしたから、40%も数字は増えています。電力消費がそれだけ増加すれば、発電設備もそれに伴って増える必要があるわけですね。水力・火力・風力発電とか。原子力発電は止めたほうがよさそうですが。
2) 環境汚染問題
今年の上半期で環境汚染関連で訴えがあったのは701件。その内の約1割が罰則処置を受けました。訴えられた理由は騒音、水質汚染、汚臭などです。
訴えられた中には鉱山関係が多い由。コデルコ銅公社とアングロ・アメリカンの両社は昨年ロス・ブロンセス鉱山を巡った争いを繰り広げましたが、今回は近接する二つの鉱山、両社が所有するアンディーナとロス・ブロンセスの情報や知識を共有することで利益が上がるとの合意に達したようです。ただし、首都圏と第5州に属するこの両鉱山は開発が進むとアンデス山脈の雪氷を溶かすため水源問題が心配されています。
セルロース工場からの配水が河川を汚染し首黒白鳥が南部バリディビアで大量に死んだ事件が昔ありましたが、事故から10年もたってからやっと裁判所は有罪を認めました。
環境汚染とエネルギー問題はチリの将来の発展の鍵ですが、右肩上がりだけではないわけで、調和のある繁栄が望まれますね。

3) 失業率
首都圏の失業率は2009年6月の11.9%から毎年1−2%減少し、今年の6月は6.2%になりました。これは1995年以来の低い数字。政府の政策とコツコツ働くチリ人労働者の良いところが今のところ報われているわけでしょうね。