(経済)

1) チリ経済の行方
IMFの発表では2008年の経済危機をラテンアメリカ諸国の中で一番早く乗り越えたのはチリだとなっています。
もちろん、この先は今迄ほどやさしくないでしょうが。
さて見通しの苦しいチリですが、事務所ビルの建設ブームです。完成ビルの数はこの2013年が過去最高になるとか。
来年以降も、建設ブームは継続され、中でもサンティアゴのラス・コンデス区に全体の60%が集中するとか。

2) ガソリン価格の高騰
さてガソリン価格の高騰です。もちろんチリだけでなく世界共通の問題ですが。やっぱり上がっていますね、原油の価格。これで7月のチリ消費者物価指数はかなり高めになると見られます。しかし今年の価格の移動を見ると2月は現在よりまだ高い水準にありました。つまりチリの風で、何度も書いたように、毎週のように上げたり下げたりしなければ、今年も同じような値段で価格の維持ができたはずです。価格の移動は誰にも予想できないと言われるかな?
2月の最高値と6月の最低値の中間数字を使うと、今年の価格は一定になり、輸入業者も消費者も損得のない計算になりますが。
一方、チリの命綱、銅はと見ると、ポンドあたり3.1ドルで、それなりのレベルです。なんでも世界有数の銅使用国中国で銅を資金調達のときの裏づけに使うからとか。何で銅で、鉄鉱石でないのか分かりませんが、中国では使用されない銅が山積みになって、低コストで利用しやすい手段として銀行融資に利用される由。使いもしない銅を中国が輸入してくれるので銅価格の低下が防がれている由。素人の私にはよく理解できませんが、チリとしては良かったね。

3) 世界の株価
世界の投資家は将来に確信を持ち、世界各地で株価指数は上昇中と報道されました。今年に入ってもっとも上昇しているのは日本で42%、アメリカは19%、さらにイギリスは13%。しかしチリは9%のダウン。ブラジルはさらにひどくて22%の下げ。素人の目からするとチリの株はもう少し上がっても良さそうですが。
アメリカってどこかの車の都とか言われた街が破産したりして大変なようですけどね。