(一般)

1) スト
いつもの学生デモに今週の木曜日は労働者も全国的に参加。サンティアゴではあわせて10万人ぐらいとか。政府の発表では労働組合員の6%、組合発表では95%がこのデモに参加したとか。あまりにも数字が違うので笑ってしまう。テレビのニュースを見る限り、そんな多数の労働者がデモに参加している様子は無いので、労働組合の幹部は数の数え方を知らないのだろうと思われる。
彼らの要求の中の一つ、厚生年金に関する件ですが、現在の方式をやめ政府管理にするよう求めています。その理由は厚生年金運用会社の上げる利益を国民に還元させるためと言うもの。確かに利益を利用者に還元させれば各自の取り分が増えますね。しかし民間会社が切磋琢磨して運営し(その結果は数字で明白です)それを払い戻す仕組みを、親方日の丸式に変えて運用収益が今までより下がれば、その時はどうするつもりなのかな?
厚生年金に関しては日本よりチリ式の方がはるかに進んでいると思いますが、労組はそれを変えようとしているのですね。
2) テレビ番組
13チャンネルの夜の番組に「コンタクト」と言うのがあります。その中でチリで販売されている食品の品質と宣伝が一致しないと報道されました。取り上げられたのは食パン、オリーブ油とヨーグルトです。オリーブ油の場合、イタリア、スペイン製のブランド、それにチリの大手スーパーマーケット「ジュンボ」の製品は宣伝とは逆に健康に悪影響するとされました。いつもの通り、ジュンボは新聞に大きな広告を出して、「テレビ番組の内容とは異なり当社の製品は過去10年以上に公的機関の検査で品質が確認されています」
裁判でどちらの主張が正しいのか争うのでしょうか。この番組で品質を疑われたヨーグルトメーカーも(私もそれを食べているのですが)、新聞に全面広告。パンで疑われたメーカーも新聞に1面広告を出し抗議しました。
この番組の後、インタビュウーを受けた厚生大臣は、面目丸つぶれで、「これは私のところでなく、消費者センターか経済省のところに問い合わせるように」とコメント。いつも問題があると「私には大きなバックがついています」と言うのですよね。
3) ティラナ祭り
インフルエンサの影響で開催が危ぶまれていた北部イキケ地区のティラナの祭りは予定通り実施されました。開催にあたり病気が広がらないように政府は参加者に予防注射を義務付けました。イキケの街で長い列を作って注射を受けた参加者は毎年のようにアンデス民謡の音楽に乗って踊るグループを見学したわけです。