(政治)

1) 大統領選挙戦
意外ともめることはなかったです、表向きには。
センコスッド社の手数料費用搾取(?)問題から右翼UDIの大統領候補ゴルボルンが脱落しましたが、同じような問題が国立銀行で発覚し、裁判所の判決で過剰に徴収したとされる金額を消費者に払い戻すことになりました。
現政権はこれが起こったのは前政権の時で、(社会党員などが同銀行のトップを占めていた)責任は彼らにあるとコメントし、与野党の間で憎みあい。選挙戦になれば右翼候補は左翼のバチェレットをこの点でも攻撃するでしょう。
バチェレットは「消費者保護は日常的に心がけるべきでしょう。選挙の前になると出てくると言うのはいただけませんね」と軽くコメント。
ところが銀行連合が政府に反撃。もしこの種の攻撃を銀行にかけるなら、銀行は消費者との現行契約をすべて破棄し、新手数料を認めるもののみ契約を受けることにするかもしれないとしています。新規の借り入れでも預金でもこの種の契約をする必要がありますからね。
政府は法の前には誰も平等、銀行だけが特別な権利を持つわけではないと対決の姿勢。
ところでいつもの世論調査でピニェラの人気がまた下がりました。先月の支持率38%が今月は34%に。
ラヂオの番組に出た彼は「何でかな、私の人気が低いのは。私の政権と前政権のそれを比較すれば経済成長率、失業者率など、すべて現在のほうが良いのに」 以前のチリの風にその比較表を載せたことがありますね。
そして最後に「人気抜群のバチェレットさんがうらやましい」  きっと部下から「親方、それを言っちゃあ、お終いよ」と言われたでしょう。
ただし野党連合の中で国会議員選挙の席取が激しく、一人でも多く自党の人間の席を確保したいといがみ合っています。突如、大統領候補から外されたゴルボルンを国会議員に推す動きがありましたが、彼はそれを最終的に断りました。
2) ボリビアの海問題
ハーグの国際法廷にチリを代表する顔として政府はブルネスを任命しました。彼はかって法務大臣、教育大臣を経験しています。どうなるかな?