(政治)

1) ベイエル教育大臣の罷免。
与党から罷免要求の出ていたベイエル大臣は先日、下院で罷免請求が通ったので上院で最後の賭け。辞任すれば、公職につけますが、罷免されればこの先5年間、何もできません。まず議員全員が各自の所信表明をしたあと投票に。
当初から20対18で野党の要求が通りそうでした。ところが野党キリスト教民主党のウォーケル議員が罷免否決の表明をしたため、政府内では最終投票は引き分けになり罷免が通らないとほっとしました。ところが、与野党のどちらにも属さない独立系の議員が急に態度を変えて罷免賛成に回り、結局与党側の敗北に終わりました。
それから連日この話題がテレビ・新聞のマスコミを賑わしています。
ベイエル元大臣は、「自分は右翼にも左翼にも属さない教育のプロとしてチリのために働いてきた。バチェレット政権時にアドバイサーとして働いたのだから、バチェレットも自分を良く知っているはず。にもかかわらず与野党の対立を煽るため自分の罷免要求させるのはいかがなものか?彼女の態度にははっきりと失望した」
2) 大統領選挙に並んで今年は国会議員選挙もありますが、野党連合に半分首を入れている共産党は、自党の数名の候補者を野党代表候補にするよう要求し、要求が通らない場合、大統領候補として、バチェレット、独自候補、若しくは野党の他のゴメス候補者のどれかを推す可能性があると、最終決定を5月に延ばしました。社会党などにプレッシャーをかけているわけですね。