(一般)

1) 犯罪の減少
チリでは最近、犯罪が減少しているとか。ホンマかなと思われますが、昨年犯罪に遭遇した家庭は2005年以来最低の数字でした。2011年の31.1%から2012年の26.3%と4.8%の減少。
ところで11歳の少年をリーダーにした少年犯罪グループが逮捕されました。11歳でそこまでやれるわけですね。部下の少年も逮捕歴が十分あり、チリの社会が青少年の保護育成に問題を抱えていることを示しています。違うグループの人間ですが、逮捕歴60回なんと言う少年がニュースになりました。釈放された翌日から犯罪に戻るわけですね。
2) 空軍機の墜落事故
先年チリ中が狂ったように注目した空軍機の墜落事故の事故審査結果が出ました。最終結審ではないようですが、空軍側の責任はないとの判断になっています。被害者側の弁護士は明らかにおかしな結論になっているとし、「通常以上のたくさんの乗客を乗せたため機体が重くなりすぎ、控えの燃料を掲載する容器を上層部が取り外すよう指示した事が事故の最大の原因」としています。強風が吹いた異常な事態だったことは明らかで、その状態で着陸を強行したのは帰りの燃料がなかったことを考えれば、気候とかパイロットの技術の責任にするよりその命令を出した空軍上層部のエラーになるべきとしています。最終結論はどう出るかな?
3) 返金遅延者
チリでは銀行などから借金をして期日に返済できないとディコムと言うシステムに姓名が記載されます。最近になって百万人以上がこの名簿に新たに記載されたとか。
実力以上に派手に金を使えば借金は避けられないし、借金は金利をつけて支払うわけで、それまで以上に苦しくなるのは当然。自転車操業と言うのでしょうか、苦しい毎日を送るチリ人が急激に増えているわけです。
今週の新聞にラテンアメリカでその日の暮らしに困る人間は5千万人を越えると出ましたが、チリはその観点からはかなり上に位置していますが、派手な生活ができるほどではないのも事実・・・・。
4) 南極観光
今シーズンの観光客数は35000人と先年より32%も上昇したらしい。欧州からの客が半数以上。中国からも4%の観光客。ただその観光客のうちアルゼンチンのウシュアイア経由が95%、チリ経由はわずか5%。チリが観光でアルゼンチンに大きく遅れを取っていることが数字の上から分かりますね。何でチリ政府は観光に力を入れないのかな?
このブログの旅行記のところに私がウシュアイアに旅したときのレポートが掲載されているが、それは2005年の頃で、そのレポートにチリの南極の旅はアルゼンチンに大きく後れていると書かれている。全然、進歩がないわけですね。