(政治)

1) ボリビア問題
もう1ヶ月になりますが、まだ3名のボリビア兵は釈放されません。モラレス大統領は彼らは祖国の英雄だ、チリと争うボリビアの海の象徴だと持ち上げています。
彼らが銃を持ってチリに不法に越境したことは確認されているのだから、チリ政府も意地を張って長期拘留するより、あっさり追放処分にすれば良いと思いますが。
もちろん、そんな単純なことではなく、報道されない深い理由があるのでしょう。
とは言え、たった3名のボリビア兵がチリに入って暴れまくる可能性はないし、戦争の前触れとも思えません。まさかボリビア兵が車を盗むためにチリ領に入ったのではないでしょうね。
ボリビア政府はペルー政府と面談を持ち、ボリビア援護とチリとの更なる対決を要求する見込み。
チリは今年の中ごろ、ハーグの国際法廷でペルーから持ち出されている領海問題の結審を待ちますが、同じところで同じような問題をボリビアから持ち込まれ連続して裁判になる可能性が強まっています。日本の竹島尖閣問題と同じようなことですね。ところで先週のローマ法皇辞任について、私が想像したように、バチカン内部の抗争が深刻なようです。
2) 大統領選挙
バチェレット前大統領は3月に自分の去就について明らかにすると言っています。社会党など早くしてほしいとクレームしていますが、彼女は全く動じません。他の候補者は、与野党ともに独自に活動しているにもかかわらず、注目されることはほとんどなく、バチェレット対バチェレットと言う感じ。ほかに誰も有力候補者はいませんね。