(経済)

1) 2012年の経済成長
OECDの数字で2012年のチリの数字は5.6%になり、参加34国中のトップでした。また南米諸国の中ではペルーの6.1%に次ぐ第2位。チリの5.6%は前年の6.0%に比べるとやや低下していますが、欧米諸国の経済危機の中、無理をしないでこれだけ伸びたのは立派なものです。(見せ掛けの経済成長をするため借金を増やしているほかの先進国とは違いますね)
チリ経団連の発表では2012年12月までで1047プロジェクトが計画されており、総額2167億ドルの投資があるらしい。当分、チリの安定した発展が保証されそうですね。
2) 貧困層問題
社会発展省の発表では国の60%の地区で貧困層が縮小しました。サンティアゴのビタクラ区では貧困層は0.1%、ラス・コンデス区は1.4%とほとんど見られませんが、南部のエルシヤ村では49%、ロス・アラモス村41%など貧困問題から抜けられません。第8州にこの問題は集中しています。
新車の販売はこの1月に前年対比22%も増加し、チリ経済が順調なことを示していますが、多くの市民がまだ貧困から抜け出せないのも事実ですね。
3) 電力問題
チリの発電コストが大幅に下がりました。水力発電は水不足からまだ問題を抱えていますが、火力発電が順調に伸びたので、1月のコストはメガワット当たり120ドルになりました。これは前年対比34%ダウンと3年ぶりの低い水準です。