1) 銅の価格とペソ
今週の銅価格はポンドあたり3.7ドルと3ヶ月ぶりの高い水準で、それに伴ってペソも対ドルで切りあがりました。つまりチリの2013年は好調維持の様子です。
私の予想では中国のバブル崩壊が起こり、チリは厳しい状況に追い込まれるでしたが、一向にその気配が無く、逆に次の5年間で一番成長する可能性のある国にランクされています。
しかし中国の昨年の鉄鋼生産業者は98%の減収とかで、ただストックを増やすため生産している状態ははっきりしているし、誰も乗らないような高速鉄道を張りめぐらせるとか誰も住まない街を建設するなど経済破綻は明白と思うのですが、素人の目は役に立ちませんね。
ところでそのチリの銅の生産価格ですが、大手のアントファガスタ・ミネラル社の推定では2013年の同社の銅の生産コストは前年対比36%アップになるらしい。生産量は年間70万トンで変わらないので、銅の価格がよほど上がらないと利益維持は厳しそうですね。
2) 失業率
国全体の失業率が下がっていますが、各都市間で大きな差があります。失業率が少ないのはプエルトモン(2.5%)とかコジャイケ、逆にひどいのはロタ(11.9%)とかコロネル。悪いほうの8都市のうち5都市が第8州です。コンセピシオンとか厳しいですね。