(政治)

1) 政局
ピニェラ大統領が欧州訪問の旅から戻ってきました。ハーグ国際法廷でニカラグア対コロンビアの紛争に結論が出ましたが、それがチリ対ペルー紛争にどう影響するかチリ国内で検討されています。
チリの国会で問題になっているのは来年度予算です。
徹夜のような長い作業の後、やっと与野党が合意にたち来年度予算が成立。
さて来年の大統領選挙に向けて選挙運動が始っていますが、与党のRNアラマンとUDIゴルボルンが論戦。同性間の結婚などが争点になっていました。野党側も圧倒的人気のバチェレット以外の候補者が活動を始め、今週候補者間の論争がありました。
ところでキリスト教民主党DCのウォーケル党首は与党連合の中に共産党を入れるのは党として受け入れがたいとコメントしていますから、何時野党連合が崩壊するか分かりません。その時は与党も崩壊して、中道のRNとDCが合併して、右のUDI、左の社会党共産党と争うことになるでしょう。   昨年の学生運動で一躍有名になったカミラ・バジェホなどの共産党若手運動家が数名来年の選挙で国会議員を狙います。20代前半ですよ。彼らは。何だかファッションの世界みたい。
そうそう、例の区長選挙ですが、ニュニョア区の場合はまだ最終決定が出ていません??不思議です。

2) 漁業法
随分派手に国会の内外で零細漁民がデモをしましたが、とうとう与野党の間で合意に達した様子。零細・小型・大型の船が沿岸からの距離を基に自分たちの漁場を確保する由。GPSで距離を図るとか、各漁船の捕獲高などちゃんと分かるのでしょうか?                      今までの実績を全部無視して新しく20年間の漁場確保のテンダーをするようですが、そんな仕組みで漁業が上手く行っている国は世界に一つもないと漁業会社のトップがクレームしています。