(経済)

1) 国民の生活レベル
世界銀行の調査で2003年から2009年の間に各国の市民層がどう変化したか発表されました。ラテンアメリカではチリがトップでレベルが上がった層が50%を占めました。貧困層から中間層ですね。落ちた層はゼロ。ついでコスタリカ、ブラジルが40数%の層がレベルを上げました。べネスエラ、アルゼンチン、パラグイアなどは上昇したのが20%ほどで下降した層もかなりでています。
アルゼンチンは外国に旅に出る自国民にドルを自由に購買させません。外貨確保のためですね。隣国チリとすれば、今まで大挙して訪れていた彼らが、特に夏休みですが、激減するとホテル・レストランなどに大打撃が出ると心配されています。日本も隣国と似たような問題を持っていますね。
2012年のチリの経済成長率予想は毎月のように上昇し11月現在では5.2%となっています。インフレは今のところ2.1%と制御されています。
2) 中東戦争
いきなりイスラエルパレスチナ攻撃を始めましたが、どう言う戦略で攻撃を始めたのでしょうか。もちろん一部のアメリカ政府・軍部の同意を得てのことでしょうが、オバマは黙視しているようですね。
しかしこの争いが本格化すれば、世界に影響します。戦争が起これば、原油をはじめ素材の値段が急騰するから、銅の輸出を命とするチリには有利に働くと見るのでしょうか?
でも食料品の価格も上がりますよね。
3) チリの銅生産の国際競争力
チリの命運を握る銅産業ですが、世界の中の銅生産でチリの占める地位は過去に世界トップだったところから序々に下がってきているらしい。銅鉱山会社トップは、「私たちは政府の役割はできない。教育・厚生などの従業員の基礎問題から生産に不可欠なエネルギー問題などが銅生産にネガティブに働けば、競争力が下がるのは当然」と発言しています。
コデルコ銅公社で最重要なチュキカマタ鉱山の今年の生産は目標の39万トンを超えることはないだろうと見られています。