(経済)

1) チリの将来
チリの将来はこれまでと同じ、銅の価格にかかっています。豪州の鉱山産業が中国関連から落ち込み、国の将来に暗雲と言われますが、同じことがチリに起きませんよう願いたいところ。しかし中国の銅の在庫が一時、倉庫に入りきれないほどと言われましたが、最近順調に消費しているようですね。このため銅価格はほとんど落ち込んでいません。
おかしいな、中国は建物や道路工事のブームが終わり、銅の消費は落ちているはずなのに。党大会が終わるまでは儲けを気にせず工事を続けるのかな。
第3州で操業を始めているパスクア・ラマ鉱山に作業中止命令が出ました。プレ・ストリッピングを行なっていますが地層に問題があるとかで工事を続けると作業員にも危険があると政府の指示。短期間で解決するのか本格的な大問題になるのかはまだ分かりません。この鉱山を所有するバリックはこのマインに総額85億ドルを投資する計画。政府もちゃんとマインの安全性の重要さを認識しているわけですね。

2) 消費者物価指数
10月の指数は意外なほど高い0.6%を記録。過去12ヶ月では2.9%となっている。
しかしチリの消費欲は衰えませんね。9月はチリの新車の販売のピークになります。と言うのはその年の車を9月に大幅値引きをして一掃し、10月から来年型の新車を導入するというのがシステムになっているからです。ところが今年はいつもと違って10月の新車販売が今年のトップを占めました。歴史的にも過去2番目の高い数字とか。チリはどうなっているのかな?欧州危機とか全く関係ないみたい。
失業者数も現在より下げて、来年は4―5%になるという見通しになっています。

3) ペルー資本の流入
ペルーとチリは政治的にはもめていますが、経済的には上手く行っているようでペルーの大手会社はほとんどチリに投資をしている由。投資額は驚くほどの金額ではありませんが70億ドルになるらしい。2011年の両国間の輸出輸入額は年間で40億ドルでした。