(政治)

1) 選挙
しかし先週お知らせしたサンティアゴのニュニョア区の区長選挙は大変なことになっています。最初の開票結果では左翼の新人が僅差で勝利と発表されましたが、2度目の結果は右翼で現職が13票差で勝利となりました。この調子では数えるたびに結果が替わりそう???来週の火曜日に選管が最終結果を発表するとか。
今までの選挙でも同じようなことがあったのでしょうが、僅差の勝負がなかったため2度目の開票をする必要がなかったのでしょうね。得票とされていた票が無効票になったりしています。今までの開票作業は完璧で、今回はルーズでいい加減だったと言うことはないでしょう。

2) 内閣改造
先週から噂が流れていましたが、(噂以上のレベルだったのですが)その通り、内閣改造がありました。
改造の中心は次期の大統領候補になる人間が与党両党から一人ずつ内閣を抜け出し、候補者運動に専念します。当面は与党候補選定のための第1次予選向けの運動ですね。それに勝った人間が野党側の候補(バチェレット前大統領でしょうが)と対戦します。
チリはアメリカと違って大統領の再選はありません。
もちろん今回の改造は大統領選挙候補だけの問題ではなく、大臣間の浮き沈みにもなっています。新聞記事では内務大臣だったヒンスピーテルが沈み(防衛大臣に席替え)、大統領府長官だったチャドウィックが浮かんで内務大臣になりました。RN党のヒンスピーテルは内閣発足時からピニェラに次ぐ2位の席を確保していましたが、教育問題や社会安全問題(例えば爆弾問題)で墓穴を掘ったようです。もっともチャドウィックは最右翼UDI党の人間で、大統領選挙の援助に彼を起用したとも言えますね。
そのほかでは首都県知事だった女性が大統領府の長官に昇進。
欧州訪問を前にしたピニェラ大統領は国会議員と自宅で集会を持ち今回の地方選挙敗北の問題探しを実施。次の総選挙で同じエラーは繰り返せませんから。