1) リチウム採掘権
来週の月曜日にチリのリチウム採掘権を巡る公募の結果が発表されるらしい。リチウムは車の電池などに欠かせないレアメタルですから、巨大な額の採掘権が政府に入りそうですが、国会議員の中には外国企業が何故チリのレアメタル採掘権を取るのかと政府のやり方を疑問視する動きもあるようです。ボリビア風でしょうか。
2) 養豚工場
アグロスペル社の経営する第3州の養豚工場は水・空気の汚染で住民のクレームを受け、何ヶ月か前に裁判所の判決で工場閉鎖になりました。工場にいた豚を他の工場に移動する作業が始っていましたが、それが終わらないうちに、彼らは工場の新作業基準で汚染問題は改善しつつあり、作業開始を認めてほしいと新たに裁判所に申請しました。政府は全く呆れ顔ですが、どうなるのでしょう。
3) チリの厚生年金
チリの厚生年金は自分の給料から積み立てていくわけですが、先ずいくつもある年金会社から一つを選び、さらに5種類ある積み立て方法の中から自分の好みの方法を選びます。一番危険性の高いAから一番安全性の高いEまであります。今までAは損失が続いていたのですが今月に入って諸外国の株式市場が上向きになり、今月は2.2%のアップ、通年で3%も原資が増えました。一番安全なEは今月はマイナスでしたが、通年で同じく3%アップです。年金会社のネットで自分が何ペソためているか、何歳のときに引退すると毎月何ペソもらえるかなどの情報が分かるようになっています。この仕組みはもう30年以上続いています。