(一般)

1) 学生運動
前回のデモの略奪行為などで大きな被害が出たので、今週のデモには許可が下りませんでした。ところがイタリア広場に集まった5千人の学生の中から、覆面をしたのが市内バス3台を全焼させました。学生連盟はデモの許可が下りなかったからこうなったとコメント。                      それから学生による学校占拠が始りました。昨年、それが長々と続き、多くの生徒が進級できなかったのですが、またその再現でしょうか。与党側の人間が区長をするプロビデンシア区やサンティアゴ区では警察力を使った排除がそのうち行なわれそうです。
教育の無料化、教育での企業利益を認めないとする学生の要求はどの大統領でも対処できるわけはなく、ピニェラもバチェレットも問題解決に前面に立たず、大臣の後ろに隠れていたのは事実でしょうね。その焦燥・無力感を考えるとバチェレットが再度それに対面することを望むはずはなく、従って立候補することは無いと思いますが、どうでしょう。   バチェレット大統領のときの学生騒動をペンギン運動を呼んでいましたが、その時のリーダーが現在のリーダーを批判しています??

2) マプチェ運動
マプチェ騒動の中心地はテムコを首都とする第9州ですが、そこはチリでもっとも貧しい州で、マプチェ騒動のある地区には産業、ショッピングモール、病院など全くありません。誰もその地区に投資をしようとしないわけです。マプチェ族のリーダーがここは自分たちの地区、スペイン以来の侵略を認めるわけにはいかないと言っても、少し無理な気がしますが、問題は継続です。