(一般)

1) 継続
先週のチリの風にマプチェの反抗とカトリック神父の性的いたづら問題を書きましたが、同じ問題が今週も起こりました。テムコ近辺のマプチェ族は第8州以南の土地を解放しようとしているようです。チリ南部を取り戻しチリから独立すると宣言しています。コロコロとかカウポリカンがスペイン人の侵攻に反逆していたのはもうかなり前のことですが。
しかし農家に火をつけて全焼させるとか、農地に不法に入り込み追い出しにきた警官と衝突するのが、そのあたりでは日常事になっています。しかしそれでは彼らも仕事にはならず第9州がチリでもっとも貧しい地区になるのは無理もないか。
カトリック教会の神父が警察力でマプチェを抑えようとするのは間違いと批判、野党側も社会党などは世界の人権委員会に訴えて警察力の過度の使用を抑えさせたいとコメントしています。農場主の中には私たちは彼らから自衛するため武装する必要があるといっていますが、毎日、落ちついて生活できませんね。一部の区を彼らの独立したテリトリーとして認定すると言う案もあります。彼らがそれを運営できるか問題ですが。
チリに住んでいるマプチェの血統を持つ人間は他のチリ人より有利にあると思えます。それは土地の取得でも教育(奨学金など)でも恩典がありますから。それを上手く利用していないのが問題かもしれません。
もう一方のカトリック神父問題の件ですが、ラス・コンデスにあるクンブレ学校の神父が幼児にいたづらをしていたと訴えられました。自分は無罪だと主張しています。彼はアイルランド人で最近、チリに帰化しています。カトリック側はそういう問題が起こっても神は偉大だとコメントしています。

2) マリワナ問題
先のアメリカ会議でウルグアイの大統領がマリワナの合法化を訴えましたが、今週、チリの国会議員社会党のロッシが自分はマリワナを吸っている、チリでもこれを合法化すべきと爆弾発言。コカインを愛用しているとすれば即逮捕でしょうが、マリワナだったので、一部から批判の目で見られましたが、大騒ぎにはならず。しかし国会議員がね。

3) スカイ航空
この1週間でスカイ航空はなんと4回も事故を起こしました。機体から油が漏れてきたとか、機長が前を良く見ないで機体を損傷させたとか。これに関して国会に運輸大臣が呼ばれるとか。幸い、死傷者はでませんでした。

4) 母親が外国人の子ども
この12年間で母親が外人と言うチリ生まれの子供が3倍になりました。昨年の数字は7100人でした。母親の国籍で一番多いのはペルー人ですが、特に目立って増えているのはコロンビア、べネスエラと中国人らしい。