(政治)

1) ラテンアメリカ機構の総会がボリビアコチャバンバで開催されましたが、ボリビアのモラレス大統領はまるで国内会議のように振る舞い、ボリビアの海実現を妨げるのはチリに誠意が乏しいためだと激しく攻撃。同じ調子で同国の外務大臣も。ついでにエクアドルの大統領もマルビナスはアルゼンチンに、ボリビアの海もボリビアの手にと演説。
こう書くと会議全体が反チリのようですが、会議の最後はそういった問題は2カ国の間で話し合ったほうが良いのではと軽く流されたようです。逆にそんな内容ばかりならこの組織の将来はないということになりかねません。
隣国開催なのにチリから大統領は出席しませんでした。会議の翌日、チリ北部のアントファガスタで太平洋同盟国会議。コロンビア、メキシコ、ペルーの首脳が出席。これにはピニェラも参加して4カ国会談がおこなわれました。
さてスペインのフアン・カルロス国王がチリを訪問。チリは政治的に安定しているからスペインにとって大事な国だとコメントしました。経済的に破綻寸前のスペインの国王が何をしに南米訪問かな?(チリとブラジルを訪問したらしい)

2) 世論調査で久しぶりにピニエラの人気が上がりました。普通、私はこういった調査の結果に同意するのですが、今回はどうしてかなと考えてしまいました。論説では貧困層向けのボーナスが受けたとか、5月21日の大統領演説が良かったと言われるがどうかな?

3) ピノチェット講演会
ピノチェット関連の映画を上映する会がカウポリカン劇場で開かれました。約1200名の参加だったそうですが、会場の近くで抗議のデモ隊が警察と衝突。多数の逮捕者が出て 大騒ぎでした。毎度のことで珍しくありませんが、その覆面グループはどんな催しものにでも出てきて投石・略奪をするわけで右・左の政治思想とは関係ありません。
その記録映画の内容ですがアジェンデが自分の政権を維持するために住民に武器を与えるとし、それを心配するキリスト教民主党DCのエイルウィンが警察・軍隊の介入を要請するところがあるらしい。野党連合に属し、社会党共産党と組んでいるDCとしては知られたくないことでしょう。かといってアジェンデ政権が破綻していたというのは特に秘密でもないですね。