(一般)

1) チリの生活状況
チリは年々、レベルが上がっていると言われますが、OECD参加の36カ国の中で下から3位の34位でした。豪州、ノールウェイ、米国がトップ3でした。貧困層の多い米国がレベルが高いのは少し不思議な気がします。
チリの教育レベルは70%が高校を卒業しており、他国平均と大差なし。平均寿命も79歳と立派なもの。犯罪もメキシコなどの最悪レベルよりはずっとまし。それならもう少し上位に入っても良さそうですが。
目を引くのは幸せと感じる人の割合がチリは他国より低いこと。昔の貧しい時代はもっと幸せな人が多かった?
ブータンは世界で唯一「幸福省」がある国ですが、その大臣が今週チリを訪問し幸福の重要性に話していました。
それから宗教関係の数字ですが、何らかの神を信じるかの質問で1位はフィリピンの84%、世界の2位にチリが入りました。79%。チリ人がそんなに信心深いとは知りませんでした。アメリカは5位ですが、日本ならどれくらいになるのかな?

2) 第3州養豚工場の閉鎖
かなり前から近辺の住民が汚臭などでクレームを出していたのに政府は全く対応せず、住民が怒って道路を封鎖し、警官と戦い始めると政府も仕方なく重い腰を挙げました。工場の一時閉鎖になりました。この腰の重さがピニェラ政権の弱点? この工場は前政権のときにできていますから、政府の指導姿勢が悪いと野党が政府を批判するのは不思議な気がします。いつも言うように右翼も左翼もどっちも同じと言うことでしょう。
道路が封鎖されたので豚の飼料が工場に届かず、豚が飢え死にし始めたとか。50万頭といわれる全部の豚を他の工場に時間をかけて移すらしい。他の工場では同じ問題はないのかな?その多くが移される第6州で住民の反対運動が始った由。(移動させるより、この工場の管理体制をしっかりさせたほうが良いのではと思われますが)

3) 地雷
ペル−との国境に地雷が多く敷設されていますが、もうその必要性がなくなったとして撤去の作業が進んでいます。
今週、ペルーのタクシーが正常の国境を越えず、チリに入国したところ、その車が地雷に触れて、運転手は爆死しました。そのタクシーが何故正規のルートを通らなかったかは理由があるのでしょうが、昔、敷設された地雷はまだ今でも機能しているわけですね。ペルー政府が早期に地雷撤去するよう要求しています。もっとも不正にチリに入国しようとっするのも止めてほしいですが。

4) サーモン業界
チリ南部の命運を握るサーモンですが、今年第1四半期の輸出は15万3千トンと前年対比12%アップと順調です。ただし価格は前年より低くなっているらしい。輸出先のトップは日本向けだった由。