1) 21日の大統領教書
2時間強の長い演説でした。全部は聞きませんでしたが、少しだけはラヂオで。注目されたのは貧困層へのボーナス、チロエ島に架橋、そして自己反省がでたことでしょうか。
ボーナスは以前の政権でも実施しているので目新しいことではないです。架橋の話は元大統領のラゴスが架けるとしたのに、前大統領のバチェレットが否定したので、本当に架かるかどうか分かりませんね。次の大統領が断るかもしれないから。今の段階では現行のフェリーで島に渡るより橋の通行料金は安くなるらしい。
最後の自己反省について、翌日のテレビ番組で詳しく質問されたピニェラは例えば、アイセンの例を出し、合意に達するまで時間がかかりすぎたとしました。他の項目で出てきますが3州の豚肉工場の汚臭問題でも同じようです。
今回で3回目の教書発表です。失業率は毎年下がっており、経済成長も悪くなく、国が順調に進んでいるのは数字の上で証明されますから彼の人気が上がるのが普通でしょうが、逆に人気は毎年下がっています。来年5月が彼の最後の教書となりますが、1年後も今と変わることはないでしょうね。
2) 与党側、政府も何とかバチェレット人気をくずさんと27Fを持ち出して彼女の責任を追及しますが、今月の世論調査でも依然として彼女の人気は不動で、与党側の3人の次期候補者と大差がついています。このままではどう転んでも彼女が次期の大統領のようです。ただし野党側はバチェレット頼みで、彼女が出馬しなければ、勝ち目は全くないようです。