(一般)

1) 学生運動                      
今年も昨年同様に学生が教育改革を要求して運動を続けています。今週全国各地でデモがあり、サンティアゴでは数万人の学生が中心街をデモしました。しかし昨年の騒動で学校から追放された高校生がまだ多数復学できず問題になっています。

2) 地下鉄の犯罪
サンティアゴの地下鉄は昨年、南北アメリカの多くの地下鉄の中でトップにランクされました。サービス・インフラ・安全性などで首位だったわけですが、それでもメトロ内での犯罪(ひったくりなど)は増加しています。  
今年の1・3月で276件の訴えがあり、それは昨年対比9%の増加です。危ないのは1号線で特に午後4−8時とか。サンティアゴは南米の他の都市に比べ安全性が悪いとは思われませんが、先日の邦人殺人事件など危ない面を持っていることは事実ですからね。注意が必要。

3)エネルギー問題
第11州アイセンの水力発電所計画が、各関係官庁から建設許可が下り、工事がはじまる間際になって最高裁判所から一時中止命令が出たのがまだ話題になっています。ダム予定地に地面の動きが認められるということが何故それ以前の建設許可に影響しなかったか、責任問題になりそうです。
さて福島原発事故独立検証委員会の最終報告書では日本の原子力発電事業は海外の警告に耳を貸さない自信過剰体質になっており、政府が国の誤りを認めない限り原子力行政の将来は無いとなっていますが、アメリカ・ソ連・日本で原発事故は起こっており、世界中どこでも起こりうることは明白。また地震・ツナミに弱いことも実証されたので日本やチリのような地震・ツナミ国には安全の観点から設置すべきではないでしょう。
エネルギー源の確保がなければチリの命綱の銅産業にも悪影響ですね。大手鉱山は独自の発電所を作るのかな?

3) 国勢調査
全国で国勢調査が実施されています。今週、私のアパートに5名の調査員が来て、各アパートを訪問し質問をしました。政府はネットについて興味があるようで、パソコンのこと、ネットにつながっているか、使い方を知っているかなど聞いてきました。そのうち結果が発表されます。
カトリック大司教が調査の中の宗教関係の質問でカトリック信者と答える人の数が少なくなるのを心配していました。