(一般)

1) 地震
チリは地震国ですね。月曜日、また中央部で大きな揺れを記録しました。チリの発表ではリヒテルで6.3、アメリカの数字は6.7でした。夜の1時近かったのでほとんどの人はベッドの中だったわけですが、あれだけ揺れると家の外に出た人も多かったようです。海の近くの人は高台に避難。ツナミはありませんでしたが。

2) 昨年の空軍飛行機の墜落事故に再度スポットが当たっています。国会の委員会の審議に呼ばれた空軍長官は私たちは常に公明正大、正しい情報を提出してきたと胸を張っていますが、先週出たように、超荷重問題やメンテの不足などはどう考えても空軍自体の問題で、多数の死者が出た事故の責任は長官に来るはず。彼は逃げ切るつもりですが、私は遅かれ早かれ罷免されると見ます。

3) チリは4月は税金の確定申告月です。私も昨年働いておさめた税金を戻してもらおうと申告しました。世界中で同じことが行なわれますが、チリの場合、その申告がほとんどPCを使っておこなわれるとか。なんと世界1のPC使用率らしい。そうかチリ人はコンピューターの利用をばっちりマスターしたのか。それで世界1は素晴らしい。

4) 学生運度
昨年チリの学生運動は世界的な注目を集めましたが、今年もその運動を継続するとして、その第1弾がこの土曜日、サンティアゴでおこなわれました。集会に集まった人の数は予想よりはるかに少なく、音楽などを聞いて大人しく解散。この先去年のように市民を巻き込んで10万人まで盛り上がるかな?今週はわずか1500人でしたが。

5) カストロのショッピングセンター
チロエ島の首都カストロに建設中の近代的なショッピングセンターは世界文化遺産に登録されているほどの伝統的な島の建築とそぐわないと大きな反対の声が上がりました。
そこでその町の住民に問い合わせると、投票の結果は94%の人がこのセンターは自分たちの生活によい影響をもたらすと肯定的な見解でした。同じチリ人でもサンティアゴの文化人とは全く異なった見解ですね。

6) 大学制度
チリの大学はあまりまじめすぎるのか、卒業するための時間の長さは世界1位らしい。とにかくチリは最長の6.3年。OECDでそれほど学士号を取るのに時間がかかる国は無い。2位は英国で5.9年、3位はスペインで5.5年。各国の平均は4.3年らしい。確かに私の日本での大学経験と二人の子どものチリでの大学での勉強振りはかなり差のあるものです。チリの大学生は日本より2年も長く勉強するだけでなく、良く勉強しますね。教育省は少し期間の短縮ができないか大学協会に相談している由。

7) 病院のバクテリア問題
病院は病人の集まるところですから、病原菌が集まるのは当然ですが、サンティアゴの中央救急病院(やそのほかの公営病院)は、病原菌の巣みたいになっていて、入院してきた患者を襲います。それが半端でなく、最近28人も感染して、死者まで出ているらしい。病気を治してもらいに病院に行って、違う病気で死ぬなんて考えられませんが、かなり深刻な問題です。早く解決策が見つかりますように。

8) アメリカ人の起源
昔は、ベーリング海峡が氷で埋まり通過できるようになったのでアジア人が13000年前くらいにアラスカ経由アメリカに渡ったとなっていました。ところがモンテ・ベルデ遺跡(チリのプエルト・モン周辺)などはそれよりずっと古いもので、ベーリング海峡経由の説では説明不可能です。そこで私はアジア人の太平洋経由説とか他の大陸からではなくもともとアメリカに人種が存在したと考えました。
今週の新聞特集で新説として欧州人(スペイン・フランス)が22000年前にアメリカにわたってきていたと掲載されました。北アメリカで出てくる石器がその頃の欧州で発見されるものとそっくりというのが根拠らしい。しかし2万年前の人類が船を作って新大陸に渡るなんてすごいですね。

9) 夏時間
もうとっくに夏は終わっていますが、チリはまだ夏時間を継続しています。と言うことは朝は8時近くまで真っ暗です。8時ですよ、6時と違いますよ。異常ですね。これは。来週、自然時間に戻るらしいですが。1時間遅くなると7時に明るくなってくるわけです。