(経済)

1) 増税問題
ピニェラは増税のための法改正を訴えていますが、2011年の数字ではチリ政府は410億ドルを徴収しており、これは過去最高とか。前年対比では16%のアップ。リーマンブラザースショックから完全に立ち直ったわけですね。これは政府が税金を集めるのが上手いのか、各会社の節税が下手なのかのどちらかでしょう。南米には税金なんか払わないという雰囲気がありますが、チリは少し違いますね。
でもそれだけ徴収しているのにまだ税金を集める必要があるのかと与党内からも意見あり。
これに関連しているのでしょうが、チロエ島と本土を結ぶ橋の建設の話が出ています。この橋は最初、ラゴス政権のときに建国200周年を記念して計画されたのですが、次のバチェレット政権がコストの割には価値が少ないと却下。ラゴス対バチェレットの間に険悪な雰囲気になりました。それがピニェラになってまた計画が復活です。やはり懐が暖かいと公共投資にも力が入るのかな。教育問題も金がかかりそうですが。

2) チリ経済の規模拡大
2011年の数字は、たった6年でそれが2倍に増加したことを示しています。2006年にGDPは1546億ドルでしたが、2011年には2486億ドルに成長。立派なものです。2012年は更に数%成長の予定と好調持続ですね、今の予想では。しかし今年のチリ経済は高いインフレに悩まされるだろうと中銀発表。