(政治)

1) 大統領の休暇
ピニェラ大統領はランコ湖で休暇中。そこにリゾートホテルを所有しているらしい。その従業員が待遇が悪いとピニェラにクレームを入れようとする。もちろん彼は相手にしませんが、それがテレビに流れると翌日、労働管理局がそのホテルに入りました。夜のニュースで従業員が給料が上がってうれしいとコメント。裏でごまかすのかな、ピニェラさん。

2) 外交問題
ペルーにスパイ罪で逮捕されていたチリ人二人は釈放されました。しかし若い旅行者がスパイの仕事をするわけがないと思うけど、犯人はスパイを認めたと報道したペルーの新聞は大恥ですね。そんなこともう忘れた?
しかしアルゼンチンのフォークランド問題は大変ですね。向こうの大統領が3月にチリを訪問することになっていますが、それまでにどう対応するかチリ側の対応を決める必要があります。笑ってごまかす訳には行かないし、一度発表したことは守らないといけないし。
昨年、空軍の飛行機墜落で大問題になったフアン・フェルナンデス島、もちろんチリ領ですが、本土とその島の距離はアルゼンチンとフォークランド島と似たようなもの。それがイギリス領ですからね。チリの前にフランス領の島があって、そこへアルゼンチンから飛行機が飛んでいれば、チリ人も怒るでしょうね。
しかし世界は動いていますね。シリアで毎日、人がたくさん殺されていると報道されています。ニュースでは政府側が反政府側を殺しているとなっていますが、もちろんこれは嘘でしょう。両方が殺しあっています。シリア政府がイランよりなのでイランの中東への影響力拡大を望まない勢力が反政府側に武器の援助をしているわけです。もし現政府が倒れたとすると反政府側が将来の国の責任をとるわけですが、現在政府と戦っているイスラム側は、国内のもう一つの勢力キリスト教グループとまったく連絡なく、内戦で政府が倒れた後、再度内戦になる可能性もあり、複雑な事情を読む必要があります。
ギリシアの問題もユーロ体制の破壊を望むグループがいて、後ろから紐を引っ張っているのでしょう。欧州が一体化して英米と向かい合うという現行方式は一部の勢力には不都合なのでしょうか。何時までもアメリカの言うとおりではね。 

3) 地震被害の責任
あのチリ地震からもう2年ですね。ツナミで多くの犠牲者が出ましたが、当時の政府の情報取り扱いにエラーがあったため多くの被害者が出たとして、責任者の裁判が始ります。緊急災害局の局長などですが、もちろん矛先の最後はバチェレットに行くでしょうね。「ツナミは来ないから警戒解除してよい」と彼女が指示を出しているところはテレビで放送されていますから。
野党側はこれは全くの政治裁判で、与党側の誰が立っても次期の大統領選挙で彼女に勝てないから、バチェレット潰しにこの裁判を仕組んだとカンカン。どうなるでしょうね。