(政治)

1) 政界再編 
チリの風でこの1−2年、書いていますが、私の考えでは、政党が右翼・中道・左翼に分かれるのが自然と思われます。つまり右翼はピノチェット派のUDI、中道は与党のRNと野党のDC、そして左翼は社会党などと共産党です。
今週、それが正面に出たのは例の選挙システムで与党と野党がどの選挙区でも一人ずつ出るようになっている現行システムを替え、実力があれば、与党(野党)が2議席を独占できるようにする法制改革を与党のRNと野党のDCが共同案を提出することになりました。週明けの新聞からその動きは報道されていますが、それが実現すると、まるでその動きを予め知らされていなかったかのように各政党が驚きの声をあげ、特にUDIなどは「RNと組んで政権をとったのが間違っていたかもしれない、ピニェラよりフレイ(野党側の大統領候補者でDC党員)と組んでいたほうが良かった」とか、「次の選挙でRNは野党と候補者選びをしなさい」とか言う極論まで出ています。
野党側はおお向けこのニュースに反対していませんが、ラゴス元大統領は左翼側の2大グループPS(社会党)とPPDの合併を推進する動きを示唆しています。政界再編の波が出てきました。

2) 学生運動の指導者
昨年のチリは学生運動が注目されました。その中でもバジェホはチリ人としてもっとも世界に名を知られました。その彼女は共産党から恐らく、地方選挙に立候補するでしょうが、そのバジェホがバチェレットの応援のため彼女のそばに立つことは絶対したくないとコメントし問題になっています。社会党の党首は「共産党員が、これは党の方針を受け入れるが、他の点では党と一線を引くとするのはいかがなものか」と口を挟んでいます。どうなるかな?