(政治)

1) 火事の問題がチリの最大の話題
観光地トレ・デル・パイネに続いて第7,8,9州で火事が発生。多くの死傷者を出しています。政府はこの南部の火事を放火とし、放火犯をテロ法案を使用して訴訟に持ち込む方針。野党のほうからまだ放火とも犯人がいるとも決まっていない段階からテロ法案を使って犯人を追及するなど、まるでマプチェと対決するのを政府の既定方針にしているのはおかしいと批判が出ています。死者が出た区の区長は大統領とは言え、自分たちの区民をテロリスト扱いするのは容認しがたいとクレーム。                    ところでトレ・デル・パイネの場合、火事が抑えられたとして国立公園の大部分が観光客に開かれました。この火事は放火でなく失火のようですが。

2) 旧大統領との面談
ピニェラ大統領は今週、前大統領のバチェレットと元大統領のフレイと面談しました。バチェレットはほとんどメディアに顔を出さず、この後、ニューヨークの国連の仕事場に戻ってきました。

3) 教科書検定
日本でもこんな問題ありますよね。チリで小学校6年生の教科書にピノチェット軍事政権について、今までは「独裁(もしくは独裁者)」と言う言葉が使われてきましたが、今年度からそれを除き単に軍事政権と置き換えるらしい。もちろん左翼(野党側)は猛反発ですが、政権は右翼側ですからね。また社会党系が政権をとれば元の言葉に戻すでしょう。

4) 最高裁判所の長官交替
前長官フイカは政府と上手く行かず、庁舎建設の疑惑も持たれ, さぁどう難問を捌くのかと思われていましたが、あっさり辞任しました。いろいろ考えた末、展望が見つからなかったので逃げたということでしょうか?