(経済)

1) 株式市場が大変ですね。世界中で落ち込んでいます。チリも一時5000ポイントだったの、今では4000ポイントを割りました。そうはいっても日本なんか一時4万円に近づいていたのに今では8000円割れが近いとか。この落ち込みは尋常ではないですね。80%ダウンですからね。もう2度と3万円台には戻らないのでしょうか?

2) ペソが安くなってきました。しかしあのアメリカの通貨がそんなに強いなんてどうしても信じられません。今週何と16ペソも上がり、527ペソで締めました。 このためペソ立ての石油の値段が上がり、公共運輸のトランサンティアゴの運賃が10ペソ上がりました。
世界的には信用のないドルとユーロを売って信用できる円を買うらしいが、それなら日本株も上がるはずでは?

3) 世界の経済危機がチリにも
チリの中銀総裁のデ・グレゴリオは世界の動きはまだチリに直接の影響を与えていないとしながらも「欧州の袋小路はかなり長期間に及ぶ」とし、一方「アメリカの危機は金利を低くしておけば緩やかな成長が見込まれる」とやや楽観的な見通し。チリは5.25%の公定金利を2012年まで維持するらしい。しかしもうチリの12年経済成長率はわずか1%だろうという論調もでてきています。

4) 厚生年金問題
チリの厚生年金は各自の積み立てですから、日本の問題とは根本的に違いますが、現在チリで問題になってきたのは平均年齢の伸び。チリでは平均年齢が急速に伸び、少し前に70歳だったそれが現在は約80歳。その伸びた分を保健会社は支払わなくてはいけませんが、そこに不足がでてきたわけ。それで毎月給料から徴収している保健料を上がられないかと政府とかけあっているらしい。会社員の給料の手取りが下がるわけですね。

5) アングロアメリカとコデルコが争っているロス・ブロンセス鉱山は、その生産量が3倍になる可能性があることが発表されました。28億ドルの投資で年間49万トンの銅の生産が見込まれる由。それがこの銅山を奪い合う理由でしょうね。 私がチリに来た頃はまだなかった比較的新しい鉱山ですが、エクソンがオーナーをしている時代はそれほど有望視されていなかったのにここに来て急に光が当たってきましたね。

6) チリ労働者の給料
2010年のチリの労働者の平均給料は36万ペソでした。その内訳は男性42万ペソ、女性28万ペソです。また高校卒では27万ペソ、大学卒は75万ペソ。チリの上位10%の家族は236万ペソの給料とか。確かに上下の差は激しいですね。