(政治)

1) もう毎週おなじみの教育問題
国会で来年度予算が討議されています。なんだか時間をかけるのが良い討論のようで、夜から朝まで続いてくるとさすがまじめな(?)国会議員もウツラウツラ。それを撮影する報道陣も大変ですね。野党は自陣をまとめきれず、各自の判断で賛否の投票をするらしい。野党連合崩壊の兆しとも言われています。共産党を野党連合の中でどう取り扱うかが焦点の模様。もう同じ状況で聞き飽きましたが。
木曜日、サンティアゴで学生デモがありました。いつものようにデモの最後は警察との戦い。トラックに火をつけたり。以前はデモに迫力・気迫がありましたが最近は同じことの繰り返し。新鮮味なし。
ピニェラ大統領の奥さんが、学生代表のカミラを指して、新しい世代の彼女が何と古い世代の考えを引きずっていることかとコメント。それに対応して1STレディは市民の望みがわからないのだろう回答。昔日本で学生運動が盛んだったとき全学連が活発に動きましたが、カミラは共産党員ですから、中核、革マル赤軍派ではなく民青になるわけですね。

2) クラスノフ応援運動
しかしもめましたね。プロビデンシア・クラブで行なわれたこの集まりに、それに反対するグループが襲い掛かり、もちろん警察が出て押さえ込みましたが、大きな被害が出ました。左翼側は、アジェンデ側の人間を多数拷問・虐殺したこの犯人をたたえるような動きは認められないとなりますし、右翼側とすれば、じゃその問題を起こしたアジェンデの誕生日をモネダ宮殿の前で祝うのはどうなのだとなります。勝てば官軍ですが・・・チリの左右の戦いは永久に継続でしょうね。 こうなるのがわかっていて火をつけたプロビデンシアの区長ラベは何をたくらんでいたのかな?

3) 検察内部の争い
政府から攻撃を受けている検察ですが、内部が2分裂のようす。政府に同調するグループとあくまでも独立した機関として機能すると主張するグループです。 一般市民から「裁判所と並んで犯罪の増加に対抗する組織」とは考えられていません。じゃ何のためにあるの?