(経済)

1) 株式市場
世界の株式市場はこの10月を1975年以来の高い数字で終えたらしい。新聞ではそれは欧州各国の合意が成立したこととアメリカの予想外の好景気が原因だとか。そしてウォールストリートは元気一杯とか。チリ株式市場もこの月は11.2%の上昇でした。
しかし不思議ですね、なんら世界経済の正常化が見えないのに、何十年ぶりの高い数字とはしゃいでいるなんて。来年もその人たちの笑顔は続くのかな?
スペインの失業者なんて22%ですよ。チリの7−9月の失業率は7.4%で変化なし。
チリの為替はペソ高になり一度に29ペソも高くなりました。銅の価格もポンドあたり3.6ドルと大きく上昇です。上げ調子になって、一般投資家が金をつぎ込んだら、急激に落ち込んで大損になるというパターンではないでしょうか?

2) 発展国ランキング
コンサルタント会社が発表した世界で急激に上昇している25カ国の中にチリが入りました。中国、インド、ロシアなどと規模は違いますが、同じような速度でチリも上昇しているわけですね。南米ではアルゼンチン、ブラジルとコロンビアが入っています。

3) 家屋の販売
今年の家屋の販売は2007年の最高記録を抜いたらしい。1−9月の数字で、首都圏だけで33億ドルの販売があった由。特に1億ペソ以上の高級住宅の売り上げが全体の37%を占めて好調の原因になっているいるとか。この数字でもチリが好調なのは良く分かります。
アメリカの住宅販売は最悪の状況を抜け出せず、何と外国人がアメリカ国内の住宅を購入した場合、アメリカの永住ビサを発行する考えもあるらしい。イヤハヤ。
アメリGDPが7−9月で2.5%と予想以上の伸びで、これは個人消費が持ち直したからと説明されています。笑ってしまいますね。プロと呼ばれる人の説明の内容に。
OECD諸国の借金度合いが発表になりましたが、チリは各国の中で最も低いランクでした。最悪はデンマークで家族収入の3.3か月分の借金をかかえています。ついでオランダ、アイルランドアメリカは1.3か月分。チリは0.6か月分とか。それでもチリは過重負債の問題が取りざたされます。2006年は0.5か月分でしたから、少しづつ借金の度合いは増えていますね。他の国はそれほど気にしてないのかな?