(政治)

1) 教育問題
もう毎週同じですが、18日の抗議デモで、公共バスが燃やされました。乗客が全員降ろされた後に火をつけられたのですが、全焼。運転手はショック状態でした。無理もない。  これを含め、今年中の被害総額20億ペソとか、いやはや。
今週は似たような問題が2つありました。19日、国会で議論中、会議場後ろの傍聴席が騒いだので警察が入ってそのグループを排除しようとしたところ、野党側の議員が警察と対立。一部の議員が警察官を押すなど抵抗。問題になっています。
また20日サンティアゴの元国会議事堂で行なわれていた同問題の会議に反対活動家が乱入。彼らは教育問題だけでなく環境問題などの運動家でした。グループは教育大臣に詰め寄りましたが、左翼側の上院議会委員長はそのグループの側に立った様で警察力による排除を認めません。大臣は何とかそこを脱出。怒った政府側がその委員長の罷免を要求。
完全に右翼対左翼の構図になっています。野党側は全般には彼を援護する立場ですが、連合を形成するDCはもしかするとそれに同調せず、与党の案に賛成する可能性があります。野党連合の前途も大変ですね。野党側とすれば国民の大多数が賛成している教育改革を自分たちの手で成功させられれば、また政権奪回の可能性が増えると判断しているのでしょうね。
しかし先週コロコロファンを一方的に排除することに成功した警察がなぜ教育問題ではデモ隊に押されるのか考える必要があります。もしかすると国民に反政府グループに嫌悪感を与えるため、暴行を容認しているのではないでしょうか?
先週、世界的に「不満者層」がデモを行ないましたが、これに関し、フランスの学者が、現在起こっているのはフランスで1968年に起こった5月革命騒動と同じ現象だとしています。私はその頃、パリを旅しており、ソルボンヌ大学で学生デモを見て影響されました。世界の歴史は繰り返すわけですね。