(経済)

1) ガソリン値上げ
経済の問題ですが、政府内で大きく揺れています。ガソリン代の半分以上が各種の税金ですから政府の意向で価格の調整(値上げ、維持、値下げ)は可能でしょう。原油の値段は下がっています。
ペソの為替価格が落ちたのでガソリン代の値上げをするなら、運送費に絡んで他の価格に飛び火することは必至。また大きく落ちたペソはいずれ元に戻るだろうから、慌てて値上げの必要はないのでは思います。
したがって政府内で値上げに関してまるで敵同士のような争いがあるようです。当初1リットル当たり35ペソの値上げといわれていたのに前日になって、いやそんな大幅値上げではなく20ペソだけだと訂正。なんだか世論の様子を見て決定を変えているみたい。
*8月のWTI原油平均価格は86ドル、9月30日で79ドル。
専門家は95や97オクタンのガソリン使用をやめ93オクタンのものを使うよう薦めています。
ここで甘い顔をして税金を下げれば、教育・厚生・労働などあちこちで来年度、支出が増加するのに財源不足になると大蔵省は考えるわけですね。

2) 今年の第3四半期のチリの株式市場は19%の落ち込みで1998年のアジア危機(22%を記録)以来の落ち込みとなりました。欧州も過去9年で最悪とか。  原油と同じく、銅の国際価格も同じ時期に23%下がりました。
これに関連して、チリの通貨ペソは対ドルで大きく落ち込み1ドル470ペソだったのに520ペソまで戻っています。

3) 失業率の低下
上記にもかかわらず、8月の失業率は数字が下がり7.4%。チリ経済の堅調を示しています。そうは言っても外国の動きに災わされずに行けるほどチリは大きな国ではありませんから、外国経済の落ち込みがこの先のチリに悪影響してくるわけですね。

4) サーモン業界の復活
今年は65万トン、来年は73万トンの予想。日本・アメリカ・ブラジルが3大主要市場らしい。