(政治)

1) ピニェラの国連演説
ボリビアのモラレス大統領がチリとの太平洋戦争について触れたので、ピニェラはモラレスの発言を否定し、チリとボリビアの間に問題は存在しないとし、他にチリの発展・国際協力の様子、また教育問題についてもコメントしました。
その教育問題ですが、今週のデモは10万人の参加と全盛時と同じほどになりました。このため学生側は市民は自分たちの側にあると運動の継続を強調していますが、学生側が幾らか折れて、政府との折衝は続けるが、学校閉鎖を解き、授業に戻ると可能性を示唆してきたからです。
一方、プロビデンシア区の区長は強硬手段を取り閉鎖中の学校を警察力を使って開放しましたが、再度学校閉鎖をしようとすればその学校を廃校にするとしました。区の建物を不法占拠する権利は無いとするわけです。また来年は多くの学生が留年するでしょうが、そのために学校のスペースが足りなくなり、それが防ぐためプロビデンシア区の住民は同区の学校に入学を認めるが他の区から通っている子弟はそれを認めないとしました。これは大問題になりそうです。

2) 野党連合の再編成
野党の中の左翼グループ、社会党、PPD(民主主義のための党)PR(ラヂカル党)を一つの党に再編しようとするアイデアが出ました。これが成功するともう一つの大きな柱(キリスト教民主党)に対する影響力が増えます。野党もバチェレット人気がないと国民から目を向けられない状況を何とか変えたいとしているわけですね。