(政治)

1) 9月11日
近代チリで記憶に残る最大の出来事は9月11日の軍事革命ですね。1973年のことです。2番目に注目されるのはそれを終焉させた国民投票でしょう。1988年10月。私ももちろんその日、投票しています。
さてその9月11日が今年もやってきました。例年この事故の前後に大きなデモ・スト、街頭の闘争が繰り広げられます。チリではこの時期を平穏に過ごすにはまだ50年は必要ではないでしょうか?
今年の9月11日、アジェンデ側のデモ隊が町の中心から墓地まで行進しましたが、一部のデモ隊が警察と衝突したくらいで、死傷者がでるほどの大きな騒ぎにはなりません。

2) 教育問題
先週の大統領と反体制学生の面談は実を結ばなかったようで、第2回目の面談を学生側が拒否。この先、どうなるか誰も分からないという感じ。もう多数の学生の留年は避けられないようです。
はっきりしているのは飛行機事故以来、メディアの目がその事故に向かい、教育関係のニュースはほとんど出ません。これは政府にとって神風でしょうか?そんな風に終わらせるのは正解とは思えませんが。

3) バルデスの死
彼は旧与党のメンバーだったキリスト教民主党(DC)の重鎮で、DC代表としてチリの大統領になってもおかしく無いとされていました。92歳で天寿をまっとう。
彼は実力はあったものの人気がいまひとつで民主化初代大統領の席を仲間のエイルウィンに取られ(譲り)、2代目の席は自分が仕えたフレイ元大統領の子どもに先を越されました。彼の葬式にはピニェラ大統領の参列していました。しかし90歳を越えて普通に会話が出来ていたそうですが、大したものですね。

4) 警察軍の長官が交替
先週スキャンダルで辞任したゴードン将軍の後任として警察軍ナンバー2のゴンサレスが承認しました。