(経済)

1) 銅の価格の低落
原油の価格が85ドルまで下落したので、チリのガソリン価格は下がるはずでしたが、そうなりません。何でかな?エナップ国営石油会社は何かのエラーがあったと発表しています。
それからチリの頼みの銅の価格は最近10%ほど下落しました。もっともポンドあたり4ドルをキープしていますから、鉱山会社の経営はまだまだ余裕です。
世界経済危機が迫れば原油・銅など原材料の値段が下がるのは当然ですね。各国経済の動きが鈍くなるわけですから。
世界の株価も今週激しく上下しましたね。チリの市場は金曜日に持ち直してまずまずの数字で終えました。
しかし金は別ですね。いまだに止まるところを知らず上昇中。  ドルやエウロに投資するより、各国の国債を購入するより金に投資するのが間違いないという世界の見方を示しています。
蛇足ですが、郵貯を筆頭に日本の銀行は日本国債をあふれるほど抱えていますから、その評価が下がり、金利が上がれば、一気に経営危機になりそうです。銀行がつぶれるわけがないという神話はずっと前に消えましたよね。

2) 石炭鉱山の開発
第12州のリエスコ島鉱山の開発に許可が出ました。自然保護団体はカンカンです。環境保護省がこの許可を出したことから同省の女性大臣を厳しく糾弾しています。2億4千万トンの埋蔵が見込まれ年間6百万トンの生産をする予定なのでこの先40年は持ちそうです。
12州には既に20年も前から他の石炭の鉱山があります。そこに使われる大型トラックのためのタイヤを販売するため、その昔、私は年に2回訪山していました。近くにペンギンの巣があって時々それを見に行きました。
環境保護グループが地球温暖化を心配していますが、それは誰かの策略だったという意見が最近聞かれますが、どうでしょうか。
先日、同地区で建設予定だった水力発電ダムを拒否し、石炭も拒否されれば、チリの将来の電力源は原子力を使用することになるのかな?