(一般)

1) 自動車泥棒
チリの盗難騒ぎはあまりにも頻繁で、いい加減にしてほしいと思いますが、違うんですね。チリでは盗難された車の78%は警察が取り返していますが、その数字は欧州の51%よりはるかに上。さらに行方不明になった残りの22%の内訳は14%が誰かが使っているか、部品使用のため分解されたと見られ、最後の8%はボリビアに運び出されたらしい。
それから2009年の数字ではチリの盗難車は27000台(10万人当たり163台)、アメリカは120万台(392台)。アメリカがチリに比べ3倍の保有率だと、自動車盗難はほとんど同じといえそう。つまりチリの自動車盗難はそれほどひどいものではないわけですね。

2) 仮設住宅
昨年2月の地震から500日経ちました。地震直後の仮設住宅に入った人の何と90%は今もその仮設住宅住まいです。今年の末には、ちゃんとした新しい住宅に入ってもらいますと住宅大臣は言っていますが、ホンマかな?

3) 大気汚染問題
サンティアゴの大気汚染問題は、冬になると毎年繰り返されますが、予想数字が標準を越える準非常事態宣言が出されます(その次のレベルは非常事態宣言)
これで車の走行制限規制が厳しくなります。ところが、その予想数字と次の日の実際の数字を比較すると大きな差があり、今年の場合、準非常事態宣言が出された翌日に大気汚染がひどくなかったのは50%だったらしい。何だ、金を掛けてシステムを作り技術者を雇って予想を出させ、市民に迷惑を掛けて走行制限をさせても50%の確率なのか。それならコインを使って占っても結果は同じですね? 今週末もかなり汚染がひどく準非常事態宣言が出されましたが、日曜日なんか、マラソン練習で走っていると空気が汚いとは感じませんでした。それでも今年の汚染の深刻さは2003年以降のひどさらしい。

4) 北部の雨・雪の被害
1年中、ほとんど雨の降らないチリ北部に、雨や雪が襲いかかっています。民家の屋根は雨降りが考慮されていないので、こうして雨が降ると屋根から中にぼたぼた漏ってきます。アントファガスタは50年ぶりの大雨とか。写真で市民がずぶ濡れになって歩いているのがありましたが、傘を持っていないのでしょうね。体育館に避難した人が多く出ています。飛行場も封鎖され飛行場で大勢の乗客が困惑顔。
アントファガスタで今週、降った雨の量は5.4ミリとか(54ミリではありません。わずか5.4ミリです)
と言うのは年間平均雨量が1.7ミリなので、5ミリも降ると大雨になるわけです。

5) マチュピチュの演奏会
ロス・ハイバスはチリを代表するバンドですが、30年前にマチュピチュで演奏会を開き、それが彼らのシンボルになっています。その彼らが発見100周年記念のマチュピチュで再度演奏会を実施しました。
その演奏会をテレビの番組で見ましたが、見晴台の近くの広場を会場にして、楽しそうに演奏していました。私も30年前、チリに来たばかりのときに彼らのコンサートを聞きに行ったことがあります。