(経済)

1) 銅の価格
銅も金も国際価格はおかしくなってきましたね。チリの風で言っているとおり、誰かさんがもうしっかり儲けたので売り逃げにでたのかな?
しかしチリとしては銅の価格は1ポンド4ドルは維持してほしいですね。「少し前に2ドルの時代があったじゃないですか、それなら3でも4ドルでも大もうけ」と思われそうですが、どの鉱山でも最初は品位の高い鉱脈から掘り始めますから、時間が立つとともにコストは高くなります。これで昔の2ドルなんかになれば大半の鉱山が赤字になります。コデルコはつぶれなくても民間企業はえらいことになります。お手柔らかにお願いします。
世界的に株式市場が低迷していますが、チリもパッとしません。一時の破竹の勢いは完全に姿を消しました。

2) チリの国際競争力
今週発表されたスイスのIMD発表ではチリの国際競争力は昨年より3位上がって25位になりました。首位は香港とアメリカが分け合っていますか。チリの長所として上手く機能しているのは中銀の働き、投資の運営、国のイメージなどが上げられ、問題点は為替の問題からくる輸出の伸び悩み、高い個人税などが言われています。しかしチリのすぐ下、26位にくるのは「日本」です??!!

3) 日本とチリの貿易
地震の後、日本とチリの貿易がどうなったかですが、チリからの輸出は3月、4月とほとんど同じ、日本からのチリ向け輸出は4月には何と前月対比45%の減少となりました。

4) サーモン業界
一時、死んだように見えた業界ですが、急速に勢いを盛り返しています。1―4月の輸出実績で鮭・鱒の合計は前年対比55%アップの素晴らしい数字。
アクアチレ社は株を上場しましたがこの先の10ヶ月で7億5千万ドル手に入れるだろうといわれています。