(一般)

1) エスメラルダと言えば、チリ海軍の有名な帆船ですが、今週その56回目の演習航海が始まりました。約半年後チリに戻ってきます。今回の航海が注目されるのは歴史上はじめて女子が乗船したことです。今までの女子禁制が今回はじめて破られました。

2) ポール・マッカートニーサンティアゴ演奏
ペルーで演奏を終えた彼は翌日チリ入りし、国立競技場で数万人の大観衆を集めて演奏しました。しかし彼のクラスのプレーヤーは世界のどこでも会場を満員にできるわけですね。チリの一番高い席は100万ペソ(約20万円)でした。

3) 観光地
チリの観光シーズンは終わったばかりですが、来シーズンに向け、チリ観光局は次の三つを最重要先に掲げることにしました。サンティアゴ近辺のカホン・デ・マイポ、南部のヤンケウエ湖(特にそれに面したフルチヤール)最後に太平洋のイースター島でした。読者の皆さんはこのうちいくつ訪問しましたか?

4) 水力発電ダム建設反対デモ
ボリビアのテレビニュースにもこのデモの件は出ていました。最近、このダム反対のデモが継続し、如何に反対運動が盛んかと言うことを示しています。数万人が参加したといわれる金曜日のデモに、私の娘も参加したようですが、警察の催涙ガスにやられて苦しんだとか。面白いのは、野党はこの第11州のアイセン水力発電所計画に反対していますが、キリスト教民主党の議員が、火力と水力発電の選択を迫られれば、自分は水力発電所を応援したいと、他の議員と異なった選択をしています。
次の反対デモは大統領行書の発表される21日の前日の20日の金曜日とか。ピニェラはこれをどうとらえるのでしょうか。これだけ大きな騒ぎになるのは同ダムが建設されるアイセン地区の自然が他には変えられないほどの価値があるとチリ人の多数が判断しているからでしょう。新聞発表ではチリ人の74%はこの計画に反対とか。
2750MWを発電するこの計画には6億ドルの投資が必要です。
現在、政府に発電に関する申請中の案件は29案あり、その合計は7800MWになり、投資の合計は78億ドルとか。確かにアイセン水力発電ダムは対費用効果では目覚しいほど安いですね。その29案の中には2008年から継続審議のものもあるらしい。すぐには工事にかかれないわけですね。ところで、現在、チリの発電はごくわずかの会社によって行われており、そのグループがアイセン水力発電所を開発すると何とチリ電力の90%が一社によって行われることになるとか。チリの電力が他国より高いのは、発電コストが高いのか政治的問題によるものか分かりませんね。