(一般)

1) 外務省の日本大地震援助式典
27日に大統領宮殿の近くの市民広場でチリ外務省主催の東日本大地震被害者応援の式典があり参加してきました。日本側が大使以下全員そろっているのにチリ外務大臣が来ないで式が遅れるという、いかにもチリ式のスタートでした。6人のスピーチのうち3人がキリスト教関係者と言う非常に宗教的な色彩でした。最近、プロテスタント側のトップが現政権はカトリックだけを大事にするとクレームしていますから、それを避けるための政策的な配慮でしょうね。
大画面でツナミの様子を見せるとか尺八でも琴でも日本の音楽を演奏するとか、なんかショーもあれば良かったのでは。もっとも昨年のチリの大地震のとき日本でこんな催し物はなかったと思いますから、少なくともチリのほうが人情はあるのかな?外務大臣のスピーチの結びの言葉は「まさかの友は真の友」でした。
しかしここで大事件。土曜日、日本から車を載せた貨物船がイキケに入港。その車から放射能が検出されました。港湾労働者が身の危険があると仕事を放棄し、数時間、車の積み下ろしが止りました。日本に入港する外国船はこのニュースを知るとどう反応するでしょうか?

2) 5月1日は労働者の祭典で祝日。チリの場合はかなり極端でスーパーマーケットも百貨店・映画館も全部閉まります。新聞もありません。日曜日の新聞でその週の動きの総決算を確かめるわけですが、今週はそれができず、寂しい思いです。サンティアゴの労働者は集会のあといつものようにアラメダ通りをデモしましたが、今年は例年のような警官との衝突も少なく、逮捕者も30人ほどで平穏に終了しました。社会党の議員が失業率が減少していると政府は言うが最低賃金の職ばかり増えて就職といえない状況だと批判していました。