(一般)

1) 今週のトップ・ニュースは銃撃戦ですね。一発二発の弾丸ではありません、犯人が射殺されたとき、犯人と警察の間で140発ほどの銃丸が飛んだとか。PDI(私服警察)が素行の怪しい人間を尋問しようとしたら、その男がいきなり刑事二人を射殺し、逃走にうつりました。警察は面子をかけて追跡、ヘリコプターも出て上空から犯人の乗った赤い軽4貨物車を探します。そして市外からサンティアゴ市内に入った車を見つけだし、信号を無視した衝突とかの事故も起こしながらとうとう車がトラックにさえぎられて右折できなくなったところを挟み込み、射殺したもの。何でもその犯人は昔、ベトナムで戦ったことがあり、銃の扱いに慣れていたらしい。しかしこの騒ぎでPDI側は死者2名のほか負傷者多数(7名)をだしました。
2) 日本の地震関連
娘が日本からチリに木曜日に戻ってきましたが、同じ日にチリ政府の準備した飛行機で24名のチリ人が戻ってきました。飛行場には外務大臣が彼らを待ち受けていました。なんでも彼らは政府の飛行機に乗るため、二日前に搭乗の確認があったそうですが、わずかの時間のうちで家財道具を売れるものは売り、残ったのは避難所に寄付をしたとか。
彼らは「日本人は本当に辛抱強い、地震の日、JRが止ったのでバスやタクシーで家に戻ることになった。このため極端に長い列ができても辛抱強く自分の番を待っていた」と語っていました。

3) カラディマ神父による児童性的暴行事件
先週、新サンティアゴ大司教は被害者の何人かと面談し励ましましたが、その一人がテレビの番組に出演、チリのカトリック教会を厳しく批判しました。前大司教は犯罪者とまで言っています。つまり事件を知りながらもみ消し工作を行っていたと言うこと。新大司教はその発言は受け入れがたい暴言としていますが、本当はどうなのかな?このテレビ番組の後で、多数の識者がそのとおりだと発言。風が完全に変わりました。今まで、そんな事件はなかったとしてきた神父の中にも以前から周知の事実だと言う人間が出ています。その替わり様は意外なほど。
チリの司法がどう裁くかも見ものですが、チリのカトリックがこの問題を契機に新しい局面に向かうと見ますがどうでしょう。

4) 先日、チリの児童の体力測定でわずか10%の子どもだけが世界的な基礎体力を持っていると発表されましたが、今週は英語の試験でなんと10%の子どもしか英語の基礎知識がないことが分かりました。どちらも同じ10%??
新聞の投書にチリ人の子どもに英語を教えるより先にスペイン語を教えるべきとありましたが、そのコメントは冗談か本気かわかりません。いずれにせよ、政府も社会も一丸となって学校教育・子どもの健全な発達に取り組むべきですね。

5) U2のサンティアゴ公演
なんでも8万人の観衆を集め国立競技場で彼らのショーが開催されました。しかし8万人の観衆を集めるとはすごい人気ですね。

6) クルーズ船
アルゼンチン・ブラジル組に圧されていますが、何とか観光船のさらなる入港を呼び込もうとチリ観光局も作戦を考えています。そのひとつはパナマと組んで、船を太平洋側に持ってくる(途中、コロンビア、ペルーにも入港)さらにチリ国内の入港税や消費税の減少(減税)を乙波しチリへ入港する船会社にインセンティブを与えるなどです。