(政治)

1) オバマのチリ訪問
なんだかサンティアゴ中心街を全部封鎖するほどで彼の訪問の便宜を図っていましたが、それほど値打ちがあったのかは政府関係者以外は分からないでしょうね。
なにしろ面談の内容が全部は報道されませんから。チリとアメリカの関係にはプラスの効果があったのでしょうが。
オバマの頭にはリビア攻撃の方がチリ人との夕食会より重大項目として置かれていたと思いますがどうかな。しかしアメリカに他国を攻撃するほどの余力があるのでしょうか。ウィスコンシン問題は氷山の一角ですよ。もっともその問題はマスコミが遠慮して書きませんが、同じ問題がロンドンで起こるとどのメディアも書いていますね???しかし財政難から従来の政策を維持できないのは英米だけではありません。地震の日本も同じでしょう。日本の場合、まずやることは日本が保有する莫大なアメリカ国債の売却ですね。先方が同盟を破壊したいのかと脅しをかけてきたら、「滅相もございません。日本はアメリカのそばにいるのが国策です。しかしこの地震でその国策さえ維持できないのを理解してください」と言えばよいのです。ついでに隠れ約束の沖縄の米軍基地維持費とかの怪しい関係も一気に切って経費削減しましょう。チャンスですよ、今が。

2) ボリビアの海問題
ペルーと領海問題を国際法廷で争うチリですが、ボリビアのモラレス大統領はペルーと同じようにボリビアもチリと国際法廷で争うと発表。これに憤慨したチリ政府はピニェラが演説しましたが、合意に達している両者の間のネゴを無視して、もしくは理解せず、一方的に国際法廷で争うとするのはまったく理不尽としか言いようがないと反撃に出ました。チリの国会でも、拒絶反応が高まり同国との更なる面談は全部拒否しようとする声が多くなりました。しかし隣国とは問題が尽きませんね。 先方にすれば、チリは話し合いは存在すると言うものの、ほとんど進展はなくこの先また132年(その時の太平洋戦争でボリビアはチリに敗れ海を失った)待つわけにはいかないと言うわけですね。とにかくモラレス大統領の人気は日に日に落ちているようだし。

3) 8州の女性州知事ヴァン・ライスベルゲの罷免要求が国会に提出されました。野党と与党の争いなら、与党が数の上では勝ちますが、与党の中のUDIとRNがこの問題では一枚ではなく、RNの一部が野党側に同調すれば、罷免案は成立します。将来、与党側の星になる可能性のある彼女をここで傷つけるわけにはいかないと彼女の属するUDIは懸命です。どうなるかな?

4) 野党連合の戦略
元大統領のラゴスが再度、注目を集め始めました。彼は「新聞は私が政界に復帰と言う記事を書いたが、不思議だね。私は隠退したつもりはないのだから。もっと野党各党の間の関係を密にしよう」と、社会党の会議の場で訴えていました。前チリサッカー連盟の会長マクニコルスは社会党から次の選挙に出る可能性があるらしい。野党はとにかく新しい顔がほしいですからね。